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IPO2020年6月2日

新規上場紹介 グッドパッチ 6月30日 マザーズ デジタルプロダクトのデザイン支援

グッドパッチ(7351)が6月30日、マザーズに新規上場する。

Web・スマートフォンサービスなどのデジタルプロダクトについて、様々なデザイン領域においてサービスを提供している。

ブランドのデザイン支援を行うデザインパートナー事業と、自社開発のSaaS(インターネットなどのネットワーク経由でのソフトウエア利用)プロダクトなどを提供するデザインプラットフォーム事業の2つの事業を展開している。

デザインパートナー事業は、デジタルプロダクトのデザイン開発を進めたい顧客企業に対して、同社のUX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナーおよびUI(ユーザーインターフェース)デザイナーがUI/UXデザイン支援(戦略立案・企画・設計・開発の支援)を行う。UX・UIデザイナーは例えば、ユーザーからの観察から潜在的なユーザーの課題を見出し、プロトタイピングを繰り返しながら発想するなど問題発見解決の思考でサービスを提供。顧客企業からサービスの対価を得るという仕組み。

デザインプラットフォーム事業は主に以下の製品・サービスを提供している。

①「Prott」=2014年に発売したプロタイピングツールで、アプリケーションにおける画面遷移の動作やタッチパターンなどの設定をプログラミングなしで表現が可能。デザイナーはこの製品を用いることで簡易的に画面設計を行うことができる。

②デザイナーに特化した人材紹介サービス=18年にリリースした「ReDesigner」は同社がデザイナーと求人企業の間に入り、デザイナーの特性やキャリアの志向を踏まえてマッチングする。19年6月にはデザイナー志望の学生に向けた採用支援サービス「ReDesigner for Student」をリリースしている。

③「Goodpatch Anywhere」=遠隔地からインターネットを通じてのデザイン支援。フルリモートのデザインチームがWebサイトやアプリケーションのデザイン支援を展開する。

④「Athena」=カーデザインをVR(仮想現実)の環境で行うことができるソフトウエアの開発を進めている。

2020年8月期は売上高22億3,700万円(前期比32.9%増)、経常利益2億500万円(同2.4倍)の見通し。デザインパートナー事業の売上高は16億2,800万円(同23.6%増)、デザインプラットフォーム事業は6億900万円(同67.5%増)を見込んでいる。

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大しているが、同社グループの事業は必ずしも対面によることが必要とされるものではなく、遠隔のコミュニケーションによっても顧客企業へのサービス提供が成立することから、同社グループの事業への影響は限定的と判断しているという。

概要

●事業内容=UI/UXデザイン支援事業
●本社=東京都渋谷区鶯谷町3-3
●代表者=土屋尚史代表取締役社長
●設立=2011年9月
●上場前資本金=4億5,575万4,000円
●発行済み株式数=717万3,260株(上場時)
●筆頭株主=土屋尚史(上場前42.43%)
●公募株式数=30万8,900株
●売出株式数=35万900株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が9万8,900株)
●仮条件=6月11日に決定
●ブックビル期間=6月15日から19日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.8 1,371 ▼11 ▼3.24 0
2019.8 1,683 83 8.36 0
2020.8(予) 2,237 205 30.70 0
※単位100万円、1株利益は円

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