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IPO2021年6月29日

新規上場紹介 サーキュレーション 7月27日 マザーズ プロ人材活用で売上高右肩上がり

サーキュレーション(7379)が7月27日、マザーズに新規上場する。

プロ人材の経験・知見を活用して経営課題の解決を支援する「プロシェアリング」事業を実施している。プロ人材は高度な経営課題を解決できる人材で、多様な働き方が広がる中、「1社に雇用されるのでなく、専門性を活かして複数社で価値を発揮する志向が増えている」という。2021年4月末時点、1万7,116人が登録。これまで8,005件のプロジェクトを支援してきた。コロナ禍にも関わらず、働き手不足や働き方改革を背景に、売上高は右肩上がりで伸びている。

サービスはビジネス領域全般をみる「プロシェアリングコンサルティング」、エンジニリアリング、デザインなどの「FLEXY」、新規事業開発の「Open Idea」、事業承継の「人が繋ぐ事業承継」の4種類。契約期間はサービスによって異なるが、最短で3カ月、最長で1年となっており、法人向けに展開している。

サービスは月額制のため、頭金など初期費用は必要ない。企業の変わりゆく経営課題に合わせてスポットで人材を入れ替えられる余地を残すことで、顧客の組織に流動性をもたせられる。経営課題のディスカッションからプロジェクト終了まで最適な人材を用意し、一貫してフォローする。

幅広い業界とテーマでの実績があり、高い専門性をもった幅広い人材が登録している。同社では登録するプロ人材とはあらかじめカウンセリングを行い、プロとしてのスキルがどのくらいあるかを把握して、独自の評価システムで判断。企業は安心してプロ人材を活用できる。

今後、プロ人材の職能と企業の課題データを蓄積。プロシェアリングプラットフォーマーへと成長し、受注率向上や月次稼働プロジェクト数増加に取り組んでいく。

2021年7月期の業績は売上高54億5,000万円(前期比36.4%増)、営業利益4億6,500万円(前期は1億3500万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=プロ人材の経験・知見を活用して経営課題の解決を支援する「プロシェアリングコンサルティング」ほか
●本社=東京都渋谷区神宮前3-21-5
●代表者=久保田雅俊代表取締役社長
●設立=2014年1月
●上場前資本金=1,200万円
●発行済み株式数=815万3,000株(上場時)
●筆頭株主=久保田雅俊 (上場前58.93%)
●公募株式数=102万株
●売出株式数=110万4,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が31万8,600株)
●仮条件=7月5日に決定
●ブックビル期間=7月7日から13日まで
●引受証券=みずほ (主幹事)、大和、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、岡三、いちよし、東海東京、岩井コスモ、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.7 3,003 26 2.45 0
2020.7 3,995 ▼139 ▼15.33 0
2021.7(予) 5,450 438 40.58 0
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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