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IPO2021年3月29日

新規上場紹介 ディマージシェア 4月23日 マザーズ 企業のDXをワンストップで支援

ディマージシェア(4195)が4月23日、マザーズに新規上場する。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて経営革新・事業創造を支援している。DXの構想、それを実現するシステムの設計・開発・運用をワンストップで提供している。

一般的なシステム開発では、大手システム支援会社が元請けとして顧客と契約する直接取引を行い、具体的な作業は下請けシステム会社が分業で行う多重下請け構造となっている。同社は創業から直接取引にこだわり、グループで一貫して構想・設計・開発・運用を行うとともに、単にシステム開発にとどまらず、顧客の事業の成功・成長に徹底的にコミットした持続的な支援を提供している。

このため、顧客との直接取引は81.5%、既存顧客との取引継続率は73.9%となっている。グループの顧客基盤として累計顧客数は556社となっている。顧客の業界としては、DXの進展によって社会的ニーズがさらに高まることが予想されるロジスティクス、情報・通信、医療・福祉などの社会インフラや、オンライン上で提供されるサービス、エンターテインメント、広告などが中心となっている。

セグメントは、インテグレーションサービスとクラウドサービスの2つに分類している。

インテグレーションサービスは、戦略的パートナーとしてDXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援している。支援テーマは顧客により様々だが、新規事業・新規サービスとしてオンライン上で新たな収益を創出するシステムなどの構築を支援している。技術上の強みは、Web、モバイル、クラウド、AI、データマネジメント・データ活用など。契約形態はシステム開発など成果物に対して対価を得る請負契約とシステム開発後に運用保守などの対価を得る準委託契約が中心。2020年3月期における売上高に占める比率は請負契約が27.6%、準委任契約が50.3%となっている。

クラウドサービスは、広告システムの開発に携わっている。クラウドサービスの主力製品である「admage(アドマージ)」はインターネット広告事業に特化したクラウド型システムのパッケージ製品。広告代理店、メディア企業向けに幅広い導入実績があり、累計導入社数は437社と、高い取引シェアを握っている。「caravas(カラバス)」は、Webメディアへの集客後のユーザーに対して、成果への誘導を支援するAI搭載クラウド型システム。

21年3月期の業績は、売上高16億9,500万円(前期比13.1%増)、経常利益1億2,700万円(同2.6倍)の予想。インテグレーションサービスの売上高は14億5,500万円(前期比15.1%増)、クラウドサービスの売上高は2億4,000万円(同2.1%増)を見込んでいる。なお、20年3月期の利益水準が低いのは、自社製品「admage」などのプロモーションなど投資フェーズだったため。

概要

●事業内容=デジタルソリューション事業(DXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援、および自社クラウドサービスの提供)
●本社=東京都千代田区飯田橋1-5-10
●代表者=大内慎代表取締役社長
●設立= 1999年9月
●上場前資本金=6,480万円
●発行済み株式数=104万5,000株(上場時)
●筆頭株主=大内慎(上場前63.98%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=16万4,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が3万2,100株)
●仮条件=4月7日に決定
●ブックビル期間=4月8日から4月14日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、みずほ証券、SBI、岡三、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.3 1,320 127 125.85 0
2020.3 1,500 48 28.41 0
2021.3(予) 1,695 127 112.54 0
※単位100万円、1株利益は円

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