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IPO2021年11月10日

新規上場紹介 フレクト 12月10日 マザーズ 先端技術とデザインで攻めのDXを支援

フレクト(4414)が12月10日、マザーズに新規上場する。

クラウド先端技術とデザインで企業のDXを支援する。サービスはクラウドインテグレーションとモビリティ業務最適化クラウドの「Cariot」の2つからなる。

クラウドインテグレーションは、新しい顧客体験を形にする「攻めのDX」を支援。既存事業や新規事業のデジタル変革を、サービス企画からデザイン、開発、運用までをワンストップで提供する。前2021年3月期の売上高比率は88.8%に上る主力事業。

プロジェクト期間は平均約3カ月で、初期構築で終わらずに、サービス、開発、運用支援のサイクルを繰り返しながらDXサービスの成長を支援する。セールスフォースなどのクラウドパートナーと共同営業を実施。顧客は大手企業が中心で、高い要求に何度も応じられるサービス品質と技術力で、継続的な契約を獲得している。前21年3月期はコロナ禍の影響を受けて商談の遅延などが発生したが、第2四半期(20年7~9月)以降はDX支援の引き合いが増加しており、売上高は過去最高。引き続き、このトレンドは継続する見込み。

情報処理に関する基礎力の高い人材を採用し、クラウド未経験でも1カ月で現場に出られる専門知識教育を推進している。また、研究開発で得た先端技術をいち早く適用。ノウハウを蓄積し、パッケージ化することで、他社に先行する競争優位性を確立。今後の新規事業排出にもつなげる。

「Cariot」は物流や営業などで利用する車両の位置や状態を、車載のデバイスやスマートフォンアプリを用いてリアルタイムに取得し、見える化。問い合わせ業務の削減や管理の効率化で顧客の生産性向上を支援する自社のプロダクトサービス。SaaS(クラウドで提供)ライセンスによるサブスクリプション型のビジネスモデルになっている。

22年3月期の業績は売上高33億3,700万円(前期比30.4%増)、営業損益1億8,600万円の黒字(前期は1億8,300万円の赤字)となっている。(HS)

概要

●事業内容=クラウドインテグレーションによるDX支援、SaaS型モビリティ業務最適化クラウドサービス「Cariot」の提供
●本社=東京都千代田区内幸町1-1-6
●代表者=黒川幸治代表取締役CEO
●設立=2005年8月
●上場前資本金=3億118万1,000円
●発行済み株式数=284万1,900株(上場時)
●筆頭株主=クロ(上場前62.85%)
●公募株式数=25万株
●売出株式数=25万5,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万5,700株)
●仮条件=11月19日に決定
●ブックビル期間=11月24日から30日まで
●引受証券=大和(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、野村、みずほ、SMBC日興、SBI

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 2,882 105 25.80 0
2021.3 2,559 ▼186 ▼75.21 0
2022.3(予) 3,337 171 63.76 0
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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