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IPO2022年4月5日

新規上場紹介 モイ 4月27日 グロース ライブ配信「ツイキャス」で人気

モイ(5031)が4月27日、グロースに新規上場する。ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」事業を展開している。

「ツイキャス」は利用者がパソコン、スマートフォン、タブレットなどからウェブブラウザや専用のアプリを使って、動画、静止画、音声をライブ配信できるサービス。利用者はライブの配信者と視聴者に分かれ、原則無料で配信でき、視聴者は自由に利用できる。

視聴者はライブ配信画面内にあるコメント機能やアイテム機能で、配信者や他の視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能。また、配信者はライブ収益機能を使い、配信で使用された拍手、コインなどのアイテム数や閲覧数などの条件に従って、モイから報酬を得ることができる。

2010年のサービス開始以来、10歳代、20歳代前半の若者を中心に、21年7月末時点の累積登録ユーザー数は3360万に達している。主要ライブ配信の中でもMAU(月間アクティブ利用者数)はトップ。雑談、音楽、ゲーム配信などユーザー主導の独自文化が多数あるのも特徴。サービス健全性の維持、改善にも努めている。

付随サービスとして「ツイキャス」ユーザーが電子チケットや音楽などのデジタルデータを売買できるオンラインストア「キャスマーケット」、有料でライブ配信を行える「プレミア配信」などを展開。「プレミア配信」は常時2,000件以上の開催予定が登録されている。また、一定条件を満たした配信者を、視聴者が月額課金で継続的に応援できる「メンバーシップ機能」もある。

SNS(交流サイト)との連携機能で、ユーザーがSNSで拡散し新たなユーザーの獲得につながるのも特徴。配信者、視聴者ともにリアルタイムのコミュニケーションを楽しめ、より良い配信につながっている。

売上高の96%がアイテム購入のためのポイント販売。コロナ禍で可処分時間が増え、「ツイキャス」の利用者が増加したのに伴い、ポイント売上高も21年1月期はその前の期に比べ2.2倍と大幅に増えた。引き続き新サービス公開やマーケティング強化で成長を計画している。

23年1月期は売上高77億3,800万円(前期比18.1%増)、営業利益2億8,600万円(同41.5%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」の企画、開発、運営
●本社=東京都千代田区神田司町2-8-1
●代表者=赤松洋介代表取締役社長
●設立=2012年2月
●上場前資本金=7億6,980万円
●発行済み株式数=1,316万7,800株(上場時)
●筆頭株主=赤松洋介(上場前55.29%)
●公募株式数=104万1,800株
●売出株式数=132万株(ほかにオーバーアロットメントで35万4,200株)
●仮条件=4月8日に決定
●ブックビル期間=4月12日から18日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、極東、岩井コスモ、アイザワ、東洋、エイチ・エス、むさし、水戸、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.1 5,479 ▼136
2022.1(見込) 6,552 206 20.34
2023.1(予) 7,738 287 19.02
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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