レイヤード(634A)が9月25日、スタンダードに新規上場する。
医療をより分かりやすく、利用しやすくするとともに、医療者が効率的かつ持続可能な医療を提供できるように診療業務プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。
医療現場のDX化が遅れ、事務効率化のニーズが強いことに着目。予約から決済、事後フォローに至る患者導線全体をカバーするマルチプロダクトを構築している。具体的には「電話自動応答Iver」「Web問診 Symview」、「予約システム Wakumy」、「患者管理システム Kakarite」など、医療機関と患者の接点にまたがる複数のプロダクトを展開。SaaS型の月額利用料と、導入時のコンサルティングや設定支援で売上高の86.9%を占める。残り13.1%は院内のサイネージなどによる広告収入。
医療機関は各プロダクトを個別に利用できるとともに、複数のプロダクトをシームレスに連携することが可能。このため、医療機関の診療科や患者層、規模に応じて段階的に導入できる。また、自社のプロダクトと親和性の強い他社製の決済システム、電子カルテ入力支援システムも代理店として販売し、より包括的なソリューションを提供できる。柔軟なクロスセルで、ARPU(利用医療機関当たりの平均単価)の拡大と低解約率を両立している。
患者にとっては、待ち時間短縮や医療者とのコミュニケーションをより豊かにして、かかりつけ医化を推進する。このためITに不慣れな高齢患者や医療者でも簡単に使えるユーザーインターフェイスを開発。WEB問診登録者は月間200万件を超え、いずれかのプロダクトを利用している医療機関は約6,000施設に上る。主要顧客は診療所だが、近年は国立病院を含む病院や自治体にも拡大。
顧客基盤は右肩上がりで、過去4年間のGAGR(平均売上高成長率)は28.8%と急成長。強固なストック収益の積み上げで、2025年6月期から本格的な利益創出フェーズに移行したのが強み。
既存サービスの継続的な機能強化に加え、戦略的な新サービスを投入。今年6月には病院の予約コールセンター向けにAI電話エージェントをリリースした。
27年6月期は売上高24億7,400万円(前期比24.9%増)、営業利益4億5,800万円(同33.1%増)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=医療機関向けDX支援プロダクト事業および広告配信事業
●本社=福岡市博多区博多駅中央街8-27
●代表者=毛塚牧人代表取締役社長
●設立=1998年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=225万株(上場時)
●筆頭株主=株式会社nanos(上場前26.94%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=25万株(ほかにオーバーアロットメントで12万7,500株)
●仮条件=9月4日に決定
●ブックビル期間=9月7日から11日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、岡三、FFG、岩井コスモ、九州FG、西日本シティTT、松井
業績推移(単独)
| 売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2025.6 | 1,461 | 128 | 44.52 | ― |
| 2026.6 | 1,980 | 337 | 106.53 | ― |
| 2027.6(予) | 2,474 | 432 | 119.84 | ― |
| ※単位100万円、1株利益は円 | ||||
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