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IPO2021年8月31日

新規上場紹介 レナサイエンス 9月24日 マザース 医薬品、医療機器からAIまで開発

レナサイエンス(4889)が9月24日、 マザースに新規上場する。医薬品、医療機器、治療支援用AIなど医療現場の課題を解決するさまざまな製品、サービスの研究、開発を行う。

豊富な研究者や医療機関とのネットワークがあり、基礎研究から医師主導治験まで一気通貫に開発が可能。それを製薬企業などにつなぐことで、医療イノベーションを創出する。

対象は、がん、糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患といった高齢化や生活習慣に伴う「非感染性疾患」、メンタルケアを含めた「女性・小児疾患」、新型コロナウイルスと幅広い。

このうち、新型コロナウイルス治療のための内服薬は国内7医療機関で前期第2相試験を終了。コロナ患者が服用した場合の安全性が確認された。6月から20医療機関で、100人の中等症肺炎患者を対象とした後期第2相試験に入っている。国内と並行して、米国、トルコでも第2相試験に取り組んでいる。ライセンスについては第一三共(4568)に優先交渉権を与えている。

また、東北大学などと共同研究をしている慢性骨髄性白血病の治療薬は、臨床試験の後期第2相試験で予定通りの効果が出たとして第3相試験を計画中。メラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬も第2相試験を実施中だ。これらを含めて「低分子PAI-1阻害薬」に関しては4本のパイプライン(新薬候補の研究)が進んでいる。

このほか、あすか製薬HD(4886)などと提携した、ビタミンB6の一種「ピリドキサミン」による月経前症候群の治療は医師主導の治験に入っている。「ピリドキサミン」については、今年度から東京医科歯科大学と更年期障害に関する臨床研究も行う。

医療機器では米バクスターヘルスケアと共同開発、事業化契約をしている腹膜透析用の極細内視鏡が、薬事承認の申請準備中まで進んでいる。

AIを活用した医療ソリューションは京都大学などと共同研究している呼吸機能検査診断、東北大やNEC(6701)と手掛けている糖尿病治療支援など5種類の研究が進んでいる。AIツールの開発で早期診断や治療に役立つことが期待されている。

2022年3月期の業績は事業収益1億2,200万円(前期比41.7%減)、営業損益3億9,500万円の赤字(前期は8,600万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=医療現場の課題を解決するため。多様なモダリティ(医薬品、医療機器、AIなど)を活用して新たな医療ソリューションを研究開発する
●本社=東京都中央区日本橋本町2-3-6 協同ビル401
●代表者=内藤幸嗣代表取締役社長
●設立=2000年2月
●上場前資本金=2億1,000万円
●発行済み株式数=1,226万9,000株
●筆頭株主=宮田敏男(上場前34.05%)
●公募株式数=224万株
●売出株式数=71万1,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が44万2,700株)
●仮条件=9月6日に決定
●ブックビル期間=9月7日から13日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、SBI、極東、東洋、いちよし、丸三

業績推移(単体)

営業収益 経常利益 1株利益 配当
2020.3 72 ▼183 ▼18.75 0
2021.3 209 ▼90 ▼10.49 0
2022.3(予) 122 ▼399 ▼36.00 0
※単位100万円、1株利益は円
▼は赤字

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