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IPO2021年12月1日

新規上場紹介 三和油化工業 12月23日 JASDAQ、名証2部 化学品・油剤製品の製造と産廃再資源化

三和油化工業(4125)が12月23日、JASDAQ、名証2部に新規上場する。

化学品や油剤製品を製造・販売するほか、使用後の産業廃棄物を収集して中間処分や再資源化する事業を展開。「リユース」、「リサイクル」、「化学品」、「自動車」、「PCB(ポリ塩化ビフェニル)」の5事業に区分され、環境負荷低減と資源の有効活用に取り組んでいる。

リユース事業は、工場から排出される廃溶剤、廃酸、有用金属を含む産廃を中間処分・再資源化した上で、塗料、洗浄剤、表面処理剤の素材として再使用するマテリアルリサイクルを手掛ける。従来は焼却処分されていた産廃の有効利用によってCO2削減に寄与するほか、資源の再活用や製造業のコスト削減に貢献。再生製品の販売が収益の主体となる。

リサイクル事業では、汚泥や廃プラスチック類といった産廃を同様に中間処分・再資源化し、再生燃料やセメント、石灰、鉄鋼の副原料として2次利用している。

化学品事業では、有機・無機化学品やそれらを精製・加工した化学品の製造・販売を行う。半導体をはじめとするエレクトロニクス分野で副資材として使用される高純度化学品は、リユース事業で培った技術を生かして高度な品質管理にも対応が可能だ。

このほか、自動車メーカー向けに潤滑油など油剤製品を製造する自動車事業、および高濃度PCB廃棄物の処理を手掛けるPCB事業がある。

2022年3月期業績は、売上高139億9,700万円(前期比12.3%増)、経常利益は14億円(同29.4%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=化学品と油剤製品の製造・販売および産業廃棄物の処理や再資源化事業
●本社=愛知県刈谷市一里山町深田15
●代表者=柳均代表取締役社長執行役員
●設立=1970年6月
●上場前資本金=1億2,000万円
●発行済み株式数=428万6,000株(上場時)
●筆頭株主=エムエムエス(上場前20.55%)
●公募株式数=88万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで13万2,000株
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から13日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、東海東京、SBI

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 12,462 977 185.81 13.25
2021.3 12,460 1,081 216.27 19
2022.3(予) 13,997 1,400 274.10 25
※単位100万円、1株利益・配当は円

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