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IPO2023年8月29日

新規上場紹介 笹徳印刷 9月22日 スタンダード 印刷技術をベースに事業分野拡大

笹徳印刷(3958)が9月22日、スタンダード、名証メインに新規上場する。

愛知県名古屋市を中心に関東・関西エリアに展開する総合印刷会社。パッケージ・カタログ制作や販促全般など幅広く手掛けている。

国内にはパッケージ工場(紙器・軟包装)として4カ所、商業印刷工場(プリントメディア)として1工場、海外にはパッケージ工場(紙器)として中国に1工場を整備しており、これら6工場一環体制によるジャストインタイム、高品質、低コストの生産が強み。

事業はパッケージング分野、コミュニケーション分野で構成される。パッケージング分野では主に紙器および軟包装など包装資材パッケージの企画設計、印刷、加工を行うほか、商品の包装、キッティング作業から発送までを受託するフルフィルメントサービスも提供。コミュニケーション分野では販売促進関連、テクニカルドキュメンテーション、教育・出版関連の企画、印刷、加工および広報・IRなどクロスメディアに関連する付帯サービス業務、さらにはイベントの企画・運営とソフト開発・デジタルアセットマネジメントサービスなども行う。

顧客の5割以上が上場企業(グループ会社を含む)であり、さらに7割以上の顧客が20年以上の取引関係にあるなど、安定的な収益基盤を確立している。今後はパッケージング分野の優位性を継続するとともに、今後需要拡大が見込まれる「付帯サービス」や「クロスメディア」に経営資源の配分を増やす考え。重点施策として、「海外生産体制の強化」「フルフィルメントサービスの強化」「企画・マーケティングの強化」「デジタルメディアのさらなる強化」――の4つを掲げている。

現在、海外事業は中国とインドネシアに拠点を設け、主に現地に進出している日系企業を中心にパッケージを供給している。今後は東南アジア全域に活動範囲を広げるとともに、製品構成もパッケージからフルフィルメントサービスへと拡大していく。(SS)

概要

●事業内容=紙類および包装資材の製版、印刷、加工並びに販売。出版物並びに宣伝広告媒体などの企画、編集、製作、販売。情報サービス事業並びにソフトウエアの企画、開発、製作、編集および販売
●代表者=杉山昌樹代表取締役社長
●設立=1950年7月
●上場前資本金=3億925万円
●発行済み株式数=618万5,000株(上場時)
●筆頭株主=王子マテリア(上場前28.02%)
●公募株式数=50万株
●売出株式数=125万3,900株(ほかにオーバーアロットメントで26万3,000株)
●仮条件=9月4日に決定
●ブックビル期間=9月6日から12日まで
●引受証券=東海東京(主幹事)、SMBC日興、大和、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、楽天、岡三、安藤

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.6 12,373 734 110.32 5
2023.6 13,040 585 227.92 5
2024.6(予) 13,426 503 64.46 18
※単位100万円、1株利益・配当は円

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