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IPO2021年6月15日

新規上場紹介 BCC 7月6日 マザーズ IT企業向け営業支援やヘルスケア調査

BCC(7376)が7月6日、マザーズに上場する。

大手IT企業に正社員を派遣して営業活動を支援するIT営業アウトソーシング事業と、高齢者向け介護レクリエーション普及を目指すヘルスケアビジネス事業を手掛けている。

IT営業アウトソーシング事業は、企業の営業部門を強化・補完するために、営業人材などの支援サービスを提供する営業アウトソーシング事業と、中小企業向けソリューション事業からなる。同事業の構成比は売上高で90%、売上総利益率で93%を占めている。

営業アウトソーシング事業には、企業にBCCの社員が常駐して支援を行う「営業派遣」と、常駐またはBCCオフィス内で支援を請け負う「業務請負」がある。「新商材やサービスの拡販」、「新規マーケット開拓」、「休眠顧客の掘り起こし」など、企業の課題を営業派遣やテレマーケティングで解決するサービスで、これまでに50社以上の営業を支援した実績を有している。

ソリューション事業は大手IT企業の代理店として、中小企業にインターネットサービスやクラウド関連サービスを組み合わせた通信ネットワークを提供。「スマホやタブレットの活用」、「社内の無線化」、「Web会議やテレビ会議の導入」、「クラウド導入」などについて、各種情報が蓄積されたデータベースを活用することで、中堅・中小企業のIT部門を支援している。

一方、ヘルスケアビジネス事業は、介護レクリエーション事業とヘルスケア支援事業で構成。介護レクリエーション事業では、高齢者向けのレク素材を無償で提供する「介護レク広場」など介護人材向けメディアや、「レクリエーション介護士」の資格制度を運営するほか、介護業界の人材不足解消に向けて人材派遣や代行サービスを実施している。

ヘルススケア支援事業は、自治体などから関連施設の運営を受託するほか、シニアプラットフォームを用いた市場調査や、「介護レク広場」の会員向けメルマガ配信やバナー広告によって、同分野での事業拡大を検討する企業へのプロモーション支援を提供している。

2021年9月期業績は、売上高11億3,400万円(前期比10.1%増)、経常利益1億円(同22.3%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=大手IT企業への営業支援サービスの提供、ヘルスケア分野での市場調査やプロモーション支援の提供、ヘルスケア関連施設の運営受託本社=大阪市西区京町堀1-8-5
●代表者=伊藤一彦代表取締役社長
●設立=2014年1月
●上場前資本金=2,400万円
●発行済み株式数=106万1,000株(上場時)
●筆頭株主=伊藤一彦(上場31.01%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=6万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が3万9,000株)
●仮条件=6月16日に決定
●ブックビル期間=6月 18日から24日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、みずほ、岩井コスモ、エイチ・エス、東洋、松井、岡三、東海東京

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.9 1,004 42 59.71 0
2020.9 1,031 45 35.76 0
2021.9(予) 1,134 100 72.97 0
※単位100万円、1株利益は円

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