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IPO2021年12月7日

新規上場紹介 Institution for a Global Society 12月29日 マザーズ 評価・教育を軸に人材育成を支援

Institution for a Global Society(4265)が12月29日、マザーズに新規上場する。

企業の人材採用・育成・配置・組織開発を支援する「HR事業」、学校や教育機関向けに教育ICTシステムを提供する「教育事業」、ブロックチェーン技術を活用した教育・キャリア形成・人材育成支援の実証事業などを行う「新規事業」を展開。基幹システム「GROW」は、被評価者自身の自己評価や他者による評価において、バイアスを補正するAI技術を活用しており、公平で一貫した評価を行える強みがある。

HR事業の主要サービスは、スマートフォンで受検する人材評価サービス「GROW360」と、企業のDX人材育成を評価と教育の両面から支援する「DxGROW」の2つ。2019年以降は大企業向けサービスも提供するようになり、これにより前3月期は年間1,000万円超の案件が9件となり、顧客単価の上昇を牽引した。

政府のGIGAスクール構想を背景に、教育事業では生徒の能力・教育強化を可視化する評価システム「Ai GROW」の有償導入が拡大している。また、STEAM教育動画コンテンツ「GROW Academy」とAI搭載オンライン英語学習ツール「e―spire」は、前年に続いて経済産業省のEdTech導入補助金対象サービスに採択された。

新規事業では、慶應義塾大学経済学部研究所FinTEKセンターと共同で、個人情報の利活用を広げ、教育・キャリア・人材育成支援を強化する実証事業「STARプロジェクト」を推進中。今年8月からは学習履歴や情報開示によってクローズドなコミュニティ利用・交換可能なトークンを発行・流通させる仕組みの実証もスタートしている。(SS)

概要

●事業内容=AIを活用した人材評価プラットフォームを企業や学校に提供するHRTech×EdTech企業
●本社=東京都渋谷区恵比寿南1-11-2
●代表者=福原正大代表取締役社長
●設立=2010年5月
●上場前資本金=5,990万1,000円
●発行済み株式数=429万6,000株(上場時)
●筆頭株主=UTEC3号投資事業有限責任組合(上場前17.59%)
●公募株式数=32万株
●売出株式数=159万5,300株(ほかにオーバーアロットメントで28万7,200株)
●仮条件=12月10日に決定
●ブックビル期間=12月13日から17日まで
●引受証券=野村(主幹事)、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、いちよし、丸三、岩井コスモ、極東

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 314 ▼107 ▼67.50
2021.3 514 9 0.93
2022.3(予) 739 15 3.46
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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