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IPO2021年9月1日

新規上場紹介 ROBOT PAYMENT 9月28日 マザーズ 決済、請求管理をデジタルで支援

ROBOT PAYMENT(4374)が9月28日、マザーズに新規上場する。

2000年の創業当初から展開するインターネット決済代行サービスの「ペイメント事業」と、クラウドサービス「請求管理ロボ」による「ファイナンシャルクラウド事業」を手掛けている。利用期間中の月額料金や決済処理件数に応じた料金など、安定的に入ってくるリカーリングの収益が事業の96%以上を占めているのが特徴。

インターネット決済代行サービスは、EC(電子商取引)事業者向けで、加盟店に代わり金融機関やカード会社などとの契約手続き、決済情報連携を行う。クレジットカード、キャリア決済、コンビニ収納、口座振替、銀行決済などのさまざまな決済を利用できる。アカウント数は6月末現在、5525件と右肩上がりで増えている。市場も19年度の約2,400億円が24年度には約5,700億円まで成長する見通し。

このうち、サブスクリプションペイメントは毎月、毎週など継続的な課金を自動で行うエンジンを搭載。加盟店のサブスクリプションビジネスでの決済業務が効率化できる。さらに、安全な環境で決済に紐づいた顧客データの管理も可能で、解約の防止やリピート促進などにつながる。

ファイナンシャルクラウド事業は、インターネット決済代行サービスの知見を生かして、同サービスと連動している。請求、集金、最速など企業内の一連の請求業務の効率化、自動化を図りSaaS(クラウドで提供)型のサービス。サブスクリプションビジネスの事業者を中心に幅広く利用されている。

事業者は請求書の自動発行、送付、未収状況、決済情報の一元管理が可能となる。セールスフォース、マネーフォワードなど、他社の顧客管理、会計システムとの連携も可能。顧客管理から会計まで一気通貫での業務フローが構築できる。アカウント数は6月末現在、535件。

21年12月期の業績は売上高13億3,300万円(前期比23.6%増)、営業利益1億5,000万円(同74%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=インターネット決済代サービスおよび請求関連業務の自動化・効率化クラウドサービス(請求管理ロボ)の提供
●本社=東京都渋谷区神宮前6-19-20
●代表者=清久健也代表取締役
●設立=2000年10月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=372万8,566株(上場時)
●筆頭株主=清久健也(上場前42.81%)
●公募株式数=11万株
●売出株式数=11万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が3万3,000株)
●仮条件=9月7日に決定
●ブックビル期間=9月9日から15日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、野村、大和、松井、楽天、岩井コスモ、東海東京、極東、東洋、あかつき

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 910 27 ▼43.10 0
2020.12 1,078 79 30.35 0
2021.12(予) 1,333 124 28.22 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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