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IPO2021年2月25日

新規上場紹介 T.S.I 3月19日 マザーズ サ高住の運営、介護事業を展開

T.S.I(7362)が3月19日、マザーズに新規上場する。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「アンジェス」の運営および介護保険法に基づく訪問介護、在宅介護支援などを行う「介護事業」、それに「アンジェス」の建築請負と賃貸事業を行う不動産事業を展開している。グループは同社と不動産事業を担う連結子会社の北山住宅販売の2社で構成している。自宅で看取られたいと望む高齢者が安心して住める住まいと介護サービスを提供することで、サ高住を「設計・建築・運営」まで一気通貫で提供している。

「アンジェス」の運営棟数増加が業績の安定的な拡大に寄与している。2020年12月末では24拠点(滋賀県7、京都府5、岡山県、静岡県各4、兵庫県2、愛知県、神奈川県各1)。「アンジェス」の基本的なスキームは物件オーナーに「アンジェス」を保有し、同社が賃貸借契約で介護運営を担う形態。21年12月期は新たに4拠点の開設を計画している。北山住宅販売が保有している物件が6棟あるが、21年以降は満室稼働している自社保有物件の「アンジェス」を売却し、売却資金で新たな自社保有物件を建築することで、グループとしての運営棟数を増加させることに寄与していく。

売上高構成(19年12月期)は、サ高住による家賃収入が22.7%、生活支援関連収入が22.0%、介護保険関連収入が55.3%と、介護保険収入とその他の収入の割合が約半分と均等な収入バランスになっており、介護保険に依存しない売り上げバランスが特徴。

21年12月期の業績は、売上高33億2,400万円(前期比13.4%増)、営業利益1億7,900万円(同2倍)、経常利益1億6,300万円(同21.6%増)を見込んでいる。

概要

●事業内容=サービス付き高齢者向け住宅の建築および介護サービスの提供
●本社=京都市西京区桂南巽町75-4
●代表者=北山忠雄代表取締役社長
●設立=2010年2月
●上場前資本金=9,820万円
●発行済み株式数=152万8,000株(上場時)
●筆頭株主=北山忠雄(上場前53.58%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=10万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が6万株)
●仮条件=3月1日に決定
●ブックビル期間=3月3日から9日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、SMBC日興、SBI、西村、東海東京

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 2,385 107 62.30 0
2020.12 2,930 134 83.30 0
2021.12(予) 3,324 163 84.87 0
※単位100万円、1株利益は円

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