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コラム2021年11月29日

相場の福の神 真の成長企業はコレだ! (第61回) オカダアイヨン(6294)

プライム基準達成へ 優待拡充も

まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。

ニッチトップ企業

大阪市・港区に本社がある破砕・解体用の建機メーカーのニッチトップ企業で、自社でメンテナンス対応を強みとするメーカーです。

アタッチメント

主にコンクリート造の建物や鉄骨造の工場等の解体に使われる圧砕機や油圧ブレーカと呼ばれる特殊建設機械を製造しています。油圧ショベルの先に取り付けるアタッチメントです。

ファブレス

生産は、多くを協力工場に委託するファブレスに近いメーカーで、新商品開発、メンテナンス、販売に特化しています。

ストック型収益

巨大なハサミで、鉄筋コンクリートを破砕する大割機などは、破砕する部分の摩耗や過酷な解体作業時の損傷に対する定期的なメンテナンスが必要となっており、メンテナンス収益が稼働台数に比例するストック型収益で、売上高の構成比率では約15%弱ですが利益率は高く、安定した収益を見込めます。

業績好調

今期予想で12年連続増配、安定成長。今期も11月12日に、今期経常を16%上方修正、最高益予想を上乗せしました。配当も1円増配予定。

業績好調の要因は、東京五輪で延長されていた都心部の工事が再開したことと、高度成長期に建造されたコンクリート建物の老朽化による建替需要の増大です。

今後も、海外のインフラ関連需要も注力する北米、欧州、アジアでは今後も年率6~7%の成長が続きそうです。米国のインフラ投資法案の可決も追い風です。

(福の神ポイント) 日本の社会インフラは、前回の東京オリンピック前後に作られたものが多く、それを破壊するための、破砕・解体用建機の需要は安定成長が期待でき、そのニッチトップメーカーであるオカダアイヨンは、安定高成長が期待できます。

東証プライム市場の上場維持基準を達成するために、株価を上昇させる必要があり、今期も増配・株主優待の拡充も発表されています。

アメリカのインフラ投資拡大で、来期も期待できそうです。

予想PER10倍割れ、実績PBRもおよそ1倍と割安感もあり、2%強の予想配当と、700株保有で2万円分のポイントが貰える株主優待を貰っての中・長期投資がおススメです。

藤本誠之(ふじもとのぶゆき)=ラジオNIKKEIなど各種メディアでおなじみの証券アナリスト。財産ネット企業調査部長。阪神タイガースファン。オールアバウト株式ガイド。

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