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コラム2020年5月15日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.322 昆虫食が世界を救う? 無印良品「コオロギせんべい」発売

いよいよ、5月20日に「コオロギせんべい」が無印良品(良品計画、7453)のネットストアにて先行販売されます。昆虫食に興味津々だった私にとって、この販売日決定のニュースは待ちに待った発表となりました。

2050年には世界人口が100億人になると予想され食糧危機が叫ばれる中、栄養素を多く含む昆虫食は家畜の代替として世界中で注目され始めています。実際、鶏豚牛が100グラム当たりのたんぱく質量を21~23グラムとするのに対し、コオロギは60グラムと、豊富なたんぱく質を体内に含み、ほかにもカルシウム、鉄分なども多く含むため、栄養素を効率よく摂取することができます。また一般的な家畜と比べて、生育する際の温室効果ガス排出量や、必要な水やエサの量は圧倒的に少なく、環境負荷の軽減にもなると言われています。

昨年末オープンした渋谷パルコにも鳥獣虫居酒屋として昆虫を食せるレストランが出店し大きな話題となっていました。そんな中、手軽につまめる「コオロギせんべい」が発売されるとなれば試さないわけがありません。今回の「コオロギせんべい」は昆虫食の研究を進める徳島大学の豊冨な知見を基に、無印良品の安心安全な商品開発・製造を用いてつくられた逸品。商品サイトに「コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこみ、コオロギの味を生かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合にしました。エビに近い香ばしい風味を楽しめます。」とあるように、既に食べた人たちのコメントにも「えびせんべいのようでおいしい」など味に対してポジティブな意見が多く見られました。

190円とお手ごろ価格で、食糧危機や環境問題という世界が抱える深刻な課題に向き合うきっかけを作ってくれそうな今回の商品は、今後の私たちの食生活に大きな影響を及ぼすのか、昆虫食の展開とともに注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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