バレンタインデーを控え、スーパーや百貨店ではチョコレート目当ての人で賑わいを見せています。本命チョコや義理チョコだけでなく、友チョコや、家族宛てのファミチョコ、自分用のマイチョコなど、多様化を見せる最近のバレンタイン。

私も愛する姪に、彼女たちのお気に入りのキャラクター「すみっコぐらし」のチョコを購入するべくイオン(8267・P)の催事へ。特設コーナーには子供やZ世代に人気の「ちいかわ」、お目当てのすみっコぐらしなど、可愛いチョコが所狭しと並んでいました。既に完売している商品もいくつかあり、やはり人気が高いのだな、と目を移すとそこには懐かしの「美少女戦士セーラームーン」の関連商品が並んでいました。

リップスティックの形をした、キャラクターモチーフのチョコは、ほぼ完売。私世代へ向けたマイチョコ商品なのだろうかと眺めていると、セーラームーンと、名探偵コナンコラボ商品でかごがいっぱいになっている女性を発見。話を聞くと、全て「推しチョコ」だと教えてくれました。推しへの感謝の気持ちを込めて、推しのチョコを、推しのために購入する「推し活バレンタイン」を母親と二世代で楽しんでいる、とアツく語ってくれました。

「今年のバレンタインデーは誰に贈るか」との質問に、「恋人・気になる人」の15.6%に対し、「推し」が22.2%と推しチョコが上回る結果(ブックライブ調べ)が出るなど、需要が変遷し続けるバレンタイン商戦。5,500億円を超える国内チョコレート市場において、最盛期となるこの時期に、効果的なコラボ相手を見極め、優位性を高めるのはどの企業なのか注目しています。