オリックス(8591・P)が大幅反発し、3月高値を更新。

8日発表の前3月期当期利益は前々期比19.2%増の3,461億円と計画(3,300億円)を超過した。今期計画は前期比12.7%増の3,900億円とし最高益連続更新を見込むが、これは海外金利やインフレ、政治的な不透明感を踏まえた保守的なもので社内目標は4,000億円超。併せて4,000万株(発行済み株数の約3.5%)、500億円を上限とする自己株取得枠の設定も発表した。

今期配当は配当性向39%(前期33%)もしくは前期と同額の98円60銭のいずれか高い方とする方針。決算短信上の所定欄に下限の「98円60銭」と記載されたため、各種サイトでは配当利回り「2.8%」と表示される。一方、野村証券、SMBC日興証券などは配当性向39%ベースで「133円配」を想定し、これに従えば利回りは「3.8%」に高まる。保守的な業績計画であることも踏まえればプロ投資家は133円配を前提に投資タイミングを計ることになろう。(Q)