TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 コンピューターマネージメント 3月11日、JASDAQ システムの受託開発など
IPO2020年2月14日

新規上場紹介 コンピューターマネージメント 3月11日、JASDAQ システムの受託開発など

コンピューターマネージメント(4491)が3月11日、JASDAQに新規上場する。

システムの受託開発などシステムソリューションサービスを提供している。独立系のため、メーカーの系列、機種、OS(基本ソフト)などに限定されることなく、パソコンから汎用大型コンピューターまで幅広い提案・対応が可能なことが強み。売上高の約7割を取引年数10年以上の顧客で構成しており、特定産業の好不況の波など環境変化に左右されにくい安定性を持っている。

大阪市内の本社のほか、東京、四国、仙台、広島、福岡に営業拠点を置いており、全国規模でのサービス提供が可能になっている。

事業領域を3つのサービスに区分している。

①ゼネラルソリューションサービス

金融業(銀行・保険・証券)、産業・流通業、公共分野、医薬分野などの幅広い分野において、エンドユーザーや国内ITメーカー、大手システムインテグレーターからの受託開発、運用保守を中心にサービスを提供している。特に関西圏でエンドユーザーとの直接取引の比率が高く、企画立案、システム構築の全工程でのサービス提供が特徴。金融・公共・医療領域については、長年の経験と業務知識の豊富な技術者が在籍しており、上流工程から製造・テストに至るまで一貫してシステム構築を図れるノウハウと経験を有する。18年にはBPO(業務の外部委託)センターを開設。キッティング(パソコンの各種設定)、システム化提案、ネットワーク保守などのBPO業務に注力している。

②インフラソリューションサービス

顧客のITシステム基盤となるサーバーなどハードウエアの導入やネットワークの構築、データベース、アプリケーション基盤などのシステムインフラを構築。その後の運用や保守までの一連のサービスを提供する。AWS(アマゾンウェブサービス)を中心としたクラウド技術に力を入れている。

③ERPソリューションサービス

20年以上の取引実績があるSAPジャパンからERP(基幹業務システム)から製品の提供を受け、導入支援、カスタマイズ、保守・運用までワンストップでサービスを提供している。SAP商品群で、大企業向け、中堅企業向け、中小企業向けの3大ラインアップを展開しているのが特徴。RPA(ロボットによる業務自動化)やEC(電子商取引)サイトとの連携のほか、ビッグデータの利活用のための分析ツールの提案も行う。

成長分野として、クラウド、フィンテック、AIなど新たな成長分野への展開を図っていく。

20年3月期の業績は売上高61億3,300万円(前期比10.6%増)、経常利益3億300万円(同17.0%増)の予想。サービス別の売上高予想は、①が41億4,000万円(前期比6.9%増)、②が10億円(同18.6%増)、③が9億9,200万円(同19.7%増)。

概要

●事業内容=システムの受託開発など
●本社=大阪市港区弁天1-2-1
●代表者=竹中勝昭代表取締役社長
●設立=1981年11月
●上場前資本金=1億1,204万5,000円
●発行済み株式数=78万6,000株(上場時)
●筆頭株主=シー・エム・ケー(上場前46.8%)
●公募株式数=18万7,200株
●売出株式数=17万9,600株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万5,000株)
●仮条件=2月21日に決定
●ブックビル期間=2月25日から3月2日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、岩井コスモ、岡三、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 34,496 6,181 151.50 80
2019.3 34,591 6,341 158.96 84
2020.3(予) 31,900 3,520 74.36 45
※単位100万円、1株利益、配当は円

関連記事