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IPO2020年2月18日

新規上場紹介 フォースタートアップス 3月13日、マザーズ スタートアップ企業を人材で支援

フォースタートアップス(7089)が3月13日、マザーズに新規上場する。

スタートアップ企業に対して人材を中心とした支援を行う。スタートアップ企業とは、高い成長性を有し、社会にイノベーションをもたらす企業。ウィルグループ(6089)の子会社(ウィルオブ・ワーク)の事業部門から会社分割で2016年に設立された。

タレントエージェンシーサービスは、人材紹介、採用支援、起業支援のそれぞれのサービスを提供している。

人材紹介サービスは、同社の社員がスタートアップ企業から求人情報を獲得し、求人内容に合致する候補者を主としてビズリーチなどが運営する他社の人材データベースを利用して発掘。企業とマッチングする。求人企業における採用内定で受注となり、入社した時点で成功報酬のコンサルティングフィーを受け取り、売上計上となる。

特徴の一つは、ベンチャーキャピタル・起業家との連携によるタイムリーな情報キャッチアップ。複数の独立系大手のベンチャーキャピタルと定期的に情報交換を実施するとともに、起業家との勉強会を定期的に開催している。

そして、独自アルゴリズムに基づくスタートアップデータベースを活用しているのが特徴。スタートアップ企業に関する公開情報を継続して収集し、2018年5月に統一データベース「STARTUP DB」として無料公開を行っている。掲載企業は1万1,000社を超え(19年12月末)、スタートアップ企業の事業内容のほか、役員情報や資金調達情報、登記簿情報から算出した想定時価総額などを掲載している。特に同社が成長性が高いと考えるスタートアップ企業に対して優先的に人材紹介サービスを提供している 人材紹介取引件数は19年3月期が406件、平均単価245.9万円、20年3月期の第3四半期は同様に341件、231.1万円となっている。

採用支援サービスは、サービス導入企業に対して毎月一定の候補者の提案や、ターゲット人材の設定などのコンサルティングサービスなどを提供し、毎月定額のフィーを受け取っている。起業支援サービスは、ベンチャーキャピタルや研究機関と連携した起業家創出プログラムを提供している

このほか、売上高構成比は低いものの、アクセラレーションサービスを提供している。大手企業に対してスタートアップ企業に関する情報提供や顧客紹介などのコンサルティングを行うほか、スタートアップ企業に対しては組織や採用プロセスについてのブランドイメージ向上に関連したコンサルティングを行う。

概要

●事業内容=スタートアップ企業を対象とした人材支援サービスおよびオープンイノベーションサービスなどを中心とした成長産業支援事業
●本社=東京都港区六本木1-6-1
●代表者=志水雄一郎代表取締役社長兼CEO
●設立=2016年9月
●上場前資本金=1,500万円
●発行済み株式数=313万4,000株(上場時)
●筆頭株主=ウィルグループ(上場前77.97%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=60万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万株)
●仮条件=2月21日に決定
●ブックビル期間=2月26日から3月3日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、マネックス、丸三、岩井コスモ、極東、いちよし、岡三、エース

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 747 196 43.25 0
2019.3 1,045 274 65.47 0
2020.3(予) 1,267 294 67.50 0
※単位100万円、1株利益は円

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