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IPO2020年2月19日

新規上場紹介 リグア 3月13日、マザーズ 接骨院の経営を支援

リグア(7090)が3月13日、マザーズに新規上場する。

接骨院に対してソフトウエア、機材・消耗品などを提供する接骨院ソリューション事業、保険の募集や金融商品の仲介を行う金融サービス事業を展開している。

接骨院ソリューション事業は、①ソフトウエア②機材・消耗品③教育研修コンサルティング④請求代行―で構成している。

①ソフトウエアの一つは、接骨院向け患者情報管理システムの「Ligoo POS&CRM」(以下、CRM)。接骨院は日々の施術内容をCRMに入力することで自院の課題を分析することができる。また、複数の接骨院を展開するグループ院は本部がグループ全体の運営状況をリアルタイムで把握することができる。CRMの導入は1,244院、約410万人の患者データ数が蓄積されている(2019年12月末)。CRMでは接骨院業界における全国平均や地域別平均などのデータを集計することができるため、同社ではこの集計データを指標として用いたコンサルティングを提供している。CRMの売上高は導入時に発生する初期設定費用、導入後のシステム利用をサポートする導入支援費用、月額利用料にあたるシステム利用料で構成される。

「レセONE」は健康保険組合などの保険者に対して、療養費支給申請書を提出する際に使用するレセプト計算システム。入力したレセプト情報をCRMとデータ連携することができる。19年2月から販売を開始、同年12月末で250院が導入している。売上高は初期設定費用とシステム利用料で構成される。

②機材・消耗品は、筋肉を運動させる電気的筋肉刺激装置(EMS)、油圧電動式の施術台のトムソンベッドなどを販売している。

③教育研修コンサルティングは、接骨院の経営面、運営面の課題解決を図る各種コンサルティングや、接骨院の幹部といったカテゴリー別に行う集合型の研修プログラムなどを提供している。

④請求代行は接骨院などの事務負担の軽減を目的に療養費請求代行サービスを行っている。

金融サービス事業は、生命保険20社、損害保険5社と業務委託契約を結び、保険代理店として各種保険の募集を行う。また、証券会社3社と業務委託契約を結び、IFA(金融商品仲介業)として金融商品の提案および仲介を行っている。

全国の接骨院5万院強のうち取引実績があるのは2,234院(19年12月末)。取引シェアの拡大、競合他社との差別化を図る。また、現在行っているコンサルティングは鍼灸院や個人医院など店舗型のヘルスケア産業にも展開できると考えており、新たなマーケットへの事業展開を検討する。

概要

●事業内容=接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業、保険代理店や金融商品仲介業を行う金融サービス事業
●本社=大阪市中央区淡路町2-6-6
●代表者=川瀬紀彦代表取締役社長
●設立=2004年10月
●上場前資本金=1億6,460万円
●発行済み株式数=128万6,900株(上場時)
●筆頭株主=川瀬紀彦(上場前46.96%)
●公募株式数=27万5,000株
●売出株式数=2万5,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が4万5,000株)
●仮条件=2月26日に決定
●ブックビル期間=2月27日から3月4日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、エース

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 1,470 161 72.85 0
2019.3 1,809 64 35.18 0
2020.3(予) 2,101 189 121.15 0
※単位100万円、1株利益は円

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