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IPO2020年2月28日

新規上場紹介 日本インシュレーション 3月19日、東証2部 耐火・断熱材の製造・販売・施工など

日本インシュレーション(5368)が3月19日、東証2部に新規上場する。

建築、プラント分野の耐火・断熱材料の製造・販売・施工、その他周辺工事を行っている。非焼成成形素材であるゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした同社の製品は、1,000℃で3時間の耐火性能を有する。軽量で加工しやすく、経年変化が少ないといった特性も持ち、工業用プラントの温熱配管などの保温断熱材、建築用の鉄骨耐火被覆材、建築用の不燃意匠内装材、湿度管理が必要な保存空間への調湿建材などとして幅広く使用されている。

ベトナム連結子会社では、東南アジア・東アジアを中心とした海外プラント向けに保湿剤の製造・供給を行っている。現地工場の増設やほか地域での生産拠点の整備などで海外事業の拡大を図るほか、国内は営業力強化と工事管理強化による採算性の向上に取り組む。現在は国内の岐阜工場、北勢工場の設備投資を実施しており、いずれも21年3月までの完了を見込む。

今3月期の営業利益予想16億4,800万円(前期比5.4%増)に対する第3四半期(昨年4~12月)の進捗率は約85%。特に関東・関西地区における大型物流倉庫の需要増が建築関連工事に大きく貢献する見通し。プラント関連工事も千葉地区における大型定期修理工事や電力発電設備4カ所を受注したほか、さらに台風被害による復旧工事の発生などで顕著な売上推移が見込まれる。配当性向30%以上を目標に掲げる中で、今期配当は年35円(前期は32円)、配当性向24%を予定。

概要

●事業内容=耐火性能を有するゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする耐火・断熱材料の製造・販売・施工およびその他周辺工事の施工
●本社=大阪市中央区南船場1-18-17
●代表者=吉井智彦代表取締役社長
●設立=1949年1月
●上場前資本金=7億4,376万円
●発行済み株式数=870万7,200株(上場時)
●筆頭株主=大橋ゆふみ(上場前16.79%)
●公募株式数=105万株
●売出株式数=15万7,500株(オーバーアロットメントによる売出)
●仮条件=3月2日に決定
●ブックビル期間=3月4日から10日まで
●引受証券=大和(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、岩井コスモ

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 11,386 1,626 190.74 30
2019.3 11,766 1,510 128.29 32
2020.3(予) 12,696 1,603 144.33 35
※単位100万円、1株利益、配当は円

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