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IPO2019年5月21日

新規上場紹介 日本グランデ 6月19日 札証アンビシャス 不動産分譲事業を展開

日本グランデ(2976)が6月19日、札証アンビシャス市場に新規上場する。

札幌市に本社を置き、マンション、戸建の分譲事業などを行っている。札幌市における新築分譲マンションは、道内地方都市からの人口流入、高齢者の住み替え、また低金利、税制優遇策などを背景に根強い需要が見込まれ、この傾向は当面継続すると判断している。

不動産分譲事業が売上高全体の90%弱(2020年3月期予想)を占める。札幌市において、用地仕入・企画立案・設計・施工監理・販売・マンション管理という、それぞれの業務をすべて同社グループで担う自社一貫体制で事業展開。建築施工期間中の適切な品質管理および事業管理などを行う開発体制を構築している。

主力商品は自社ブランドである「グランファーレ」シリーズのマンション。環境・エコに配慮した居住機能として健康的な室内空気環境を整えるため、「炭パワークリーンシステム」(特許取得)を備えている。これは「24時間換気システム」による第一種換気に、天井裏または床下に設けた「炭チャンバー」(竹炭の不織布パック入り)を組み合わせて、「炭」の持つ浄化作用により外気の有害物質を除去し、室内に澄んだ空気を取り込む換気システム。加えて、水回り以外の間取りの変更などが可能な「自由設計」や雨水用ドレン管からの水跳ねを防止する「寒冷地用水跳ね防止カバー」(実用新案登録)などを備え、共有スペースには温泉、フィットネスジム、屋上庭園、読書ルームなど多彩な共用施設などをマンションごとの仕様に応じて採用している。

戸建分譲は、耐震・耐久・耐火・気密・断熱・遮音性のあるRC(鉄筋コンクリート)3階建て「エステティカ」シリーズを展開している。「自由設計」「炭パワークリーンシステム」や屋上スカイテラスを備えている。

このほか、不動産賃貸事業では、全棟に天然温泉の大浴場施設を備えたサービス付き高齢者向け住宅「グランウエルネス」シリーズを展開するほか、賃貸マンションや立体駐車場の賃貸も行っている。

不動産関連事業では、マンション管理事業や火災保険などの保険代理店事業、設計監理事業などを行っている。

20年3月期は、売上高54億2,500万円(前期比8%増)、経常利益3億3,300万円(同5%増)の予想。今期の引き渡し戸数はマンション142戸、戸建住宅9棟を予定。不動産分譲事業の売上高は47億800万円(同7%増)を見込んでいる。

概要

●事業内容=不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産関連事業
●本社=札幌市中央区大通西5-1-1
●代表者=平野雅博代表取締役社長
●設立=2003年4月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=115万株(上場時)
●筆頭株主=リアルエステート(上場前28.04%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=3万5,800株
●仮条件=5月29日に決定
●ブックビル期間=5月31日から6月6日まで
●引受証券=藍澤(主幹事)、北洋、岡三、SBI、あかつき、エース

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 3,772 106 85.65 1
2019.3 5,024 317 203.80 5
2020.3(予) 5,425 333 195.20 未定
※単位100万円、1株利益、配当は円

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