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トップ記事2026年7月14日

間もなく本番 決算発表シーズンの焦点 円安メリット&“1Q増額”習性に着目

内外で決算発表シーズンの幕開けを迎える。当面、半導体関連で関心を集めるのは15日のオランダASMLと16日の台湾TSMC。米国企業では14日のJPモルガン、シティグループ、ゴールドマン・サックスの金融株を皮切りに4~6月期発表が本格化してくる。少し遅れてスタートするのが東京市場。東証開示の発表スケジュールを見ると、今週7社、来週31社、7月最終週が517社で、8月第1週1,311社、第2週973社と、社数ベースではまだ“全くの序盤”の位置づけのようだが、ハイテク系など主要企業ほど早めに発表する傾向にある。

3連休が明ければ、22日オービック、23日ディスコ、24日信越化学など注目企業の発表が相次ぎ、月末近くには29日アドテスト、30日東エレクなど焦点となる企業がひしめく。「日経平均ベースの1株利益」が大きく動くのもこの時期の特徴であり、ほどなく息の付けない展開に入っていくことになりそうだ。

もちろん、発表されてみるまで分からないのが決算であり、だからこそ発表直後の“決算プレイ”が活発化するわけだが、1日に発表された日銀短観で大企業製造業の業況判断DIは22(3月は17)と8年3カ月ぶりの高水準を記録。ホルムズ海峡危機のさなかの意外な改善ぶりが決算発表への期待感を高める格好となっている。

それではどのような銘柄が狙い目になりそうか。ここでは、野村証券が3日付と7日付のストラテジーレポートで取り上げていた2つのスクリーニングに注目してみたい。表①は為替レートの前提が保守的で円安メリットの期待される輸出関連株であり、表②は第1四半期決算発表のタイミングで通期経常利益の会社側予想が増額修正されることの多かった銘柄だ。それぞれ一定条件のもとで抜粋している。

前者で、海外売上高が90%を超えるのはコマツ、ブラザー、太陽誘電、村田製作所の4銘柄。太陽誘電は6月高値から14日安値までの下落率が54.6%となっており、展開次第はリバウンド入りのキッカケになりそう。一方後者では、2020年度以降の集計ながら、上方修正確率100%だったのはヨドコウ、リクルートHD、三井倉庫HDの3銘柄だ。(K)

①ドル円前提が150円以下の主な企業(出所:野村証券)
銘柄 コード 前提レート 対ドル1円円安のインパクト 海外売上高比率
日揮HD 1963 150円 5億円 74%
SUMCO 3436 148.5円 15億円 81%
協和キリン 4151 150円 74%
東京応化工業 4186 150円 7億円 85%
アステラス製薬 4503 150円 10億円 85%
コニカミノルタ 4902 150円 ▼3億円 84%
ブリヂストン 5108 150円 30億円 86%
NGK 5333 150円 3億円 78%
DMG森精機 6141 150円 3億円 85%
コマツ 6301 150円 85億円 90%
日立建機 6305 150円 27億円 84%
クボタ 6326 145円 33億円 77%
ダイキン工業 6367 145円 18億円 75%
ブラザー工業 6448 150円 ▼6億円 90%
NTN 6472 150円 3億円 74%
ソニーグループ 6758 150円 15億円 89%
アルプスアルパイン 6770 150円 17億円 80%
ヒロセ電機 6806 150円 4億円 83%
浜松ホトニクス 6965 148円 3億円 77%
京セラ 6971 150円 12億円 71%
太陽誘電 6976 150円 14億円 94%
村田製作所 6981 150円 50億円 93%
日産自動車 7201 150円 120億円 85%
トヨタ自動車 7203 150円 500億円 84%
ホンダ 7267 145円 120億円 87%
TSテック 7313 150円 5億円 80%
キヤノン 7751 150円 30億円 79%
②第1四半期決算発表のタイミングで会社予想経常利益の上方修正が多かった企業
銘柄 コード 上方修正割合 下方修正割合
日本化薬 4272 60% 0%
ロート製薬 4527 67% 0%
東京製鉄 5423 67% 33%
大和工業 5444 83% 17%
ヨドコウ 5451 100% 0%
住友金属鉱山 5713 67% 17%
フジクラ 5803 67% 0%
リクルートHD 6098 100% 0%
FUJI 6134 67% 17%
牧野フライス製作所 6135 67% 0%
マックス 6454 67% 17%
セイコーエプソン 6724 80% 0%
アドバンテスト 6857 67% 17%
山一電機 6941 67% 0%
ファナック 6954 67% 33%
信越ポリマー 7970 80% 0%
サンリオ 8136 67% 0%
日本郵船 9101 83% 17%
商船三井 9104 83% 0%
川崎汽船 9107 83% 17%
NSユナイテッド海運 9110 83% 17%
飯野海運 9119 83% 17%
三井倉庫HD 9302 100% 0%
(2020年以降、出所:野村証券)