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概況/米国市場2022年6月11日

6月10日の米国株式市場は3日続落。インフレ率が予想を上回り、金融引き締めの加速を警戒

6月10日の米国株式市場は3日続落。
5月の消費者物価指数は前月比1.0%上昇(市場予想0.7%上昇)で4月の同0.3%上昇から伸び率が加速した。
前年同月比では8.6%上昇(市場予想8.3%上昇)、4月は同8.3%上昇だった。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.6%上昇(市場予想0.5%上昇)、4月は同0.6%上昇。
コア指数の前年同月比は6.0%上昇(市場予想5.9%上昇)、4月は同6.2%上昇。

インフレ率が4月でピークとならずにさらに拡大したため、FRBが金融引き締めを加速すると警戒された。
ミシガン大学の消費者信頼感指数は6月が50.2と市場予想の58.3、5月の58.4から大きく低下し、過去最低を更新したことも投資家心理を悪化させた。

株価下落を受け運用会社のバークシャーが売られ、景気悪化による融資焦げ付きが警戒されバンク・オブ・アメリカなどの銀行株が安く、セールスフォースなどハイテク株と消費関連のホームデポも安い。

ナスダックではテスラやアップル、AMD、アマゾンが売られ、電子署名サービスのドキュサインは2~4月期決算で最終赤字が拡大したため急落した。

NYダウ工業平均は前日比880ドル(2.73%)安の31,392ドル。ナスダック総合指数は前日比414ポイント(3.52%)安の11,340。S&P500指数は前日比116ポイント(2.91%)安の3,900。
  
NYダウ採用銘柄はダウ・ケミカル、ゴールドマン・サックス、ボーイング、セールスフォース、JPモルガン・チェースが下落率上位で、上昇はウォルマートのみ。

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