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概況/米国市場2022年6月4日

6月3日の米国株式市場は反落。雇用統計が予想を上回り、高PER銘柄のハイテク株が売られた。テスラは人員10%削減で大幅安

6月3日の米国株式市場は反落。
5月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比39万人増と、市場予想の32万5千人を上回る伸びとなった。
FRBがインフレを抑制するために、9月以降のFOMCでも金融引き締めを継続するという観測から長期金利が上昇し、暗号資産関連のブロックやクラウド関連のスノーフレーク、オンラインゲーム関連のロブロックスといった高PER銘柄のハイテク株が売られた。
NY原油先物は3日続伸となり、エクソンモービルは買われたが、ガソリン価格高騰による家計への圧迫が懸念され、ウォルマートや宅配サービスのドアダッシュなどの消費関連は売られた。

ナスダックでは電気自動車のテスラが大幅安となった。イーロン・マスクCEOが従業員を約10%削減する必要があるとの考えを幹部に電子メールで伝えたと報じられた。1~3月期は純利益が四半期ベースで過去最高だったが、経済見通しについて「とても悪い感触」を抱いており、人員削減に言及したという。

ナスダックではその他、アップルやアマゾン、エヌビディア、メタプラットフォームズが安い。

一方、バイオ医薬品のターニング・ポイント・セラピューティクスは、ブリストル・マイヤーズスクイブが買収すると発表し急騰した。

NYダウ工業平均は前日比348ドル(1.05%)安の32,899ドル。ナスダック総合指数は前日比304ポイント(2.47%)安の12,012。S&P500指数は前日比68ポイント(1.63%)安の4,108。
  
NYダウ採用銘柄はアップルやインテル、トラベラーズなどが売られ、キャタピラーとシェブロン、IBMは買われた。上昇は4銘柄、下落は26銘柄。

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