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概況/米国市場2022年9月23日

9月22日の米国株式市場は3日続落。金利上昇が続き、NYダウは一時3万ドル割れ

9月22日の米国株式市場は3日続落。
金利上昇が続き、NYダウは一時3万ドルを割り込んだ。
リバウンド狙いの買いで終盤に上昇に転じた場面もあったが、戻り売りに押された。

日本政府と日銀による円買い・ドル売りの為替介入により、一時1ドル=140円31銭近辺へと5円ほど円高に振れたが、各国が利上げを強めているために介入効果は続かず、1ドル=142円35~45銭で取引を終えた。

日銀が大規模な金融緩和を維持しているのに対して、米国FOMCは3回連続で0.75%の利上げを実施し、イングランド銀行は2回連続で0.5%の利上げ、スイス国立銀行は0.75%の利上げによりマイナス金利を終了した。

コンファレンス・ボードが発表した米国の8月の景気先行指数は前月比0.3%低下し、6カ月連続の低下となった。今後数四半期にリセッション(景気後退)に陥ると予想。

景気悪化による融資の焦げ付きが警戒されバンク・オブ・アメリカなどの銀行株が売られ、高インフレに伴い、消費者も生活防衛で支出を抑制していることから、ディズニーや宅配のUPS、デリバリー関連のウーバー・テクノロジーズが下落した。
一方、不況抵抗力への期待で医薬品のイーライリリーやメルクはディフェンシブ株として買われた。

ナスダックではテスラと半導体関連のエヌビディアやAMDが売られ、バイオ医薬品のペイン・セラピューティックスは大幅高となった。

NYダウ工業平均は前日比107ドル(0.35%)安の30,076ドル。ナスダック総合指数は前日比153ポイント(1.37%)安の11,066。S&P500指数は前日比31ポイント(0.84%)安の3,757。
  
NYダウ採用銘柄はアメリカン・エキスプレスやボーイング、ゴールドマン・サックスなどが売られ、メルクやジョンソン&ジョンソン、セールスフォースなどが買われた。上昇は9銘柄、下落は21銘柄。

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