3月9日（木）のマーケット 
3月8日の米国株式市場はNYダウが終盤に下げ幅を縮め小幅続落。FRBが利上げを加速し、景気後退懸念で原油需要が減退するという見方からNY原油先物が続落となったため、エクソン・モービルは売られたが、石油ガス探索生産会社のオキシデンシャル・ペトロリウムはウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが保有比率を高めたことで買われた。NYダウは前日比58ドル(0.18％)安の32,798ドル。ナスダックは3日ぶりに小反発。エヌビディアとAMDが買われ、サイバーセキュリティのクラウドストライクは2～4月期と通期の見通しがアナリスト予想を上回ったことで上昇した。NASDAQ総合指数は前日比45ポイント(0.40％)高の11,576。S＆P500指数は前日比5ポイント(0.14％)高の3,992。
日経平均は５日続伸。高配当利回りの鉄鋼株と海運株に買いが継続。都銀の２月貸出の伸びが加速したため銀行株も買われた。セブン＆アイはイトーヨーカ堂の店舗数の大幅削減など協議へと報じられたことで関心を集めた。サンケン電気は三菱ＵＦＪモルガンによるレーティング引き上げで急騰。旭化成は赤字予想に下方修正したが、配当予想を維持したことや来期以降ののれん償却費の減少が好感され、ネガティブな反応は限定的だった。
スタンダード市場では、Ａｂａｌａｎｃｅが続伸となり、アンビスが反発。ミライアルは前期の決算が計画を上回ったことで買われた。光・彩がストップ高となり、買取王国は大幅続伸。巴川製紙も続伸。ダイワ通信は利食い売りで反落し、トミタ電機は業績下方修正で大幅安となった。
グロース市場では、ＢＴＭが５日続伸、エーアイとカヤックも大幅続伸。メタリアルはＡＩ製品のビジネスソリューション活用プラットフォームを開発しストップ高。ＳＯＳＥＩはプライム市場への昇格が決まり上昇。一方、エネチェンジは反落し、ｎｏｔｅは信用取引規制で下落した。
チャート上では、ギャップアップとなり上下にヒゲを伴う十字足。酒田五法で言う「三空」が示現しており、一旦の調整も考えられる。ボリンジャーバンドの+3シグマ（2万8,735円）で頭を抑えられた格好。プライム市場の騰落レシオは132.64%まで上昇しており、明日のSQ通過で一休みといったところか。
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注目記事 Pick up
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【官民挙げてネット対策強化、関連銘柄に注目】
日本証券新聞3月10日（金）紙面1面TOP記事掲載
違法・有害情報、悪質動画蔓延…
広域連続強盗事件や特殊詐欺など、ネットの闇サイトやSNS(交流サイト)で実行犯を募るケースが多発していることから、警察庁や業界団体はネット上の違法、有害な情報対策を強化した。一方、回転すし店などでの悪質な行為の動画拡散も問題になっていることから、関連銘柄の業績向上につながりそうだ。
警察庁は従来、児童ポルノ、薬物、自殺勧誘などを違法、有害情報として、インターネット・ホットラインセンターに監視を委託している。今回、殺人や強盗などの凶悪犯罪、拳銃の譲渡、ストーカー行為など新たに7項目を追加した。
また、電気通信事業者協会やテレコムサービス協会など通信業界の4団体も、違法・有害情報への対応を改正。違法行為の情報がなくても具体的な仕事内容を明記せず高額な報酬の支払いを示唆して人を募集する行為なども、禁止事項に盛り込んだ。NTT(9432・P)、KDDI(9433・P)、ソフトバンク(9434・P)などの通信会社が対策を講じることになる。
迷惑動画に関しては愛知県警は8日、くら寿司(2695・P)の店内でしょうゆ差しをなめている様子を投稿した男を威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。くら寿司は「県警の迅速な行動に心から感謝申し上げます」とコメント。今後、同種の事件にも警察は厳しい対応をするとみられる。
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今日の市況概況
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3月9日（木）☆[概況/大引け]
5日続伸。高配当利回りの鉄鋼株と海運株に買い継続。2月都銀貸出の伸びで銀行株も高い
大引けの日経平均は178円高の2万8,623円、TOPIXは19ポイント高の2,071ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,432、下落銘柄数は329。出来高は12億300万株、売買代金は2兆8,807億円。
日経平均は5日続伸。高配当利回りの鉄鋼株と海運株に買いが継続した。
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