大引けの日経平均は477円高の3万8,311円、TOPIXは20ポイント高の2,777ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,132、下落銘柄数は433。出来高は16億60万株、売買代金は4兆712億円。
イスラエルとイランの交戦に対して、トランプ大統領が介入する可能性を述べたため、日経平均は反発して始まった。
国際情勢解説者の田中宇(さかい)氏は、イスラエルが攻撃をやめればイランもやめるが、イランが攻撃をやめてもイスラエルはやめないと述べ、イスラエルはパレスチナ国家の抹消を狙っていると推測している。
そして、トランプ大統領がアフリカのソマリランドと国交を樹立しようとしていると紹介し、パレスチナのガザ市民がソマリランドに移住すればガザ戦争は終わる可能性を田中氏は示唆した。
アドバンテスト(6857)はJPモルガンが目標株価を引き上げたことを受け大幅高となり、日経平均の上昇に寄与した。次々と新たなHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)向け半導体チップが開発される中、テスト時間の長期化は進むだろうと解説した。
丸紅はSMBC日興証券が投資評価を引き上げた。
イランによるホルムズ海峡閉鎖の有無が関心事で、ホルムズ海峡は日本へのタンカーの8割が通るとされる。
原油輸入に支障を来すと、原発再稼働の思惑が高まるという見方で東電が高いが、イランは中国に原油を輸出しているため、ホルムズ海峡の閉鎖は回避されるとの予想も多く、ENEOSは下落した。
業種別上昇率上位は卸売、非鉄、繊維、証券、倉庫運輸で、下落率上位は石油、精密、紙パルプ、鉱業、医薬品。(W)