6月24日(火)のマーケット
6月23日の米国株式市場は上昇。イラン軍が、米軍が駐留するカタールの基地をミサイルで攻撃したと発表したことで一時下落した場面があったが、駐留米軍に被害報告はなかったため買いが入った。イランは攻撃の数時間前、カタール側に事前通告し、カタールがミサイルを迎撃した。イランがエネルギーインフラを攻撃しなかったことや、イラン側の面目を保つための行動だったという見方もあり、NY原油先物が急落したことも安心され、米国株は上げ幅を拡大した。テスラは自動運転タクシー「ロボタクシー」のサービスを始動させたことで買われた。ステーブルコインのサークル・インターネット・グループは大幅続伸。NYダウは前日比374ドル(0.89%)高の42,581ドル。NASDAQ総合指数は前日比183ポイント(0.94%)高の19,630。S&P500指数は前日比57ポイント(0.96%)高の6,025。
イスラエルとイランの停戦合意で、日経平均は朝方3万9000円に接近したが、大台回復とはならず上げ幅縮小。レーザーテックはみずほ証券による投資判断引き上げで急騰。AIサーバーの組み立てを行う台湾企業の月販が急改善していることを受け、フジクラや古河電工が高い。リズムは業績予想の開示と増配、株主優待制度の導入、立会外自社株買いの実施でストップ高。原油先物急落で石油関連が安い。停戦による海上運賃の低下予想で海運株も下落。
スタンダード市場では、ぷらっとホームが提携を発表し大幅高。日本鋳造は高価なアルミやチタンではなく、鉄を材料に3Dプリンターで積層造形する技術を開発したことが好感された。倉元製作は清掃ロボットのファミリーマートへの導入が進み買われた。GFAとマックハウスは大幅安。
グロース市場では、FFRIが反発。マイクロアドはANAと提携で高い。TDSEは生成AI開発サービスを発表しストップ高。アクセンチュアと販売代理店契約のデリバリコンサルは2日連続ストップ高。ククレブは9日ぶりに反落。
日足チャート上では、十字足に近い陰線。ギャップアップで5日移動平均線(3万8584円)を飛び越え上値は3万9000円目前まで迫った。上値は抑えられたが、上基基調は継続となっている。
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注目記事 Pick up
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【トランプ氏「停戦合意」を投稿】
日本証券新聞6月25日(水)紙面1面TOP記事掲載
日経平均、436円高 電力、空運好調、石油株下落
トランプ米大統領は23日午後6時過ぎ(日本時間24日午前7時過ぎ)、自身のSNS(交流サイト)「Truth Social」で、「イスラエルとイランが完全かつ全面的に停戦することで合意した」と投稿した。中東危機が遠のいたとして、日経平均株価は436円高の3万8,790円と反発。ザラ場では18日の取引時間中に付けた戻り高値3万8,885円を超えた。ただ、トランプ氏の投稿後も、両国ともに空襲があったとの情報もあり、情勢は流動的だ。
トランプ氏は「全ての人におめでとう」としたうえで、「イランが停戦を開始し、12時間目にイスラエルが停戦を開始し、24時間目に戦争の公式な終結が世界から祝福される」と投稿した。停戦が実現すれば、24日付1面で紹介した東海東京インテリジェンス・ラボの長田清英執行役員チーフストラテジストによる「米国が参戦すれば一瞬暴落するが、交戦が早く終わることもあり得る」との予測通りになるといえる。
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今日の市況概況
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6月24日(火)☆[概況/大引け]
停戦合意が好感されたが、濃縮ウラン移動の報道も
大引けの日経平均は436円高の3万8,790円、TOPIXは20ポイント高の2,781ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,044、下落銘柄数は510。出来高は15億8,002万株、売買代金は4兆2,040億円。
イスラエルとイランの停戦合意が伝わり、日経平均は朝方3万9000円に接近したが、大台回復とはならず上げ幅を縮小した。
共同通信は、イランが米軍の攻撃前に大部分の濃縮ウランを安全な場所に移していたと報じた。
イランが核開発を諦めていないと、今後もイスラエルや米国からイランへの攻撃が続く可能性があると警戒されている。
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