J. P.モルガン・アセット・マネジメントの恒例となっている超長期市場予測レポート「Long-Term Capital Market Assumptions」(LTCMA)2026年版を公開した。

その中で、企業は今後も高い収益性を確保する見通しで、グローバル株式の価値は10年で1.7倍に拡大する見込み。政府債務の拡大リスクは強まっているが、主要先進国(日本を除く)では利下げにより金利上昇が一服しており、特に中期国債の期待リターンは魅力的としている。株式60%/債券40%のポートフォリオ(以下、60/40ポートフォリオ)は、年率4.6%(円ベース)と世界経済成長率を上回る高い期待リターンが見込まれる。
日本株の魅力は主要国でトップ。主要国・地域の株式の期待リターン(円ベース、年率)では、日本株は7.0%とトップの水準となる見通し。米国大型株、欧州株、新興国株を凌駕(りょうが)する高い期待リターンが見込まれ、世界の経済成長を牽引する存在として注目と絶賛している。ROE(自己資本利益率)の改善や株主還元の強化など企業の構造的変革が進み、引き続き好調なパフォーマンスが期待できると予想している。