TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 レクメド 研究開発、製造、販売まで自社で行うバイオベンチャー
IPO2026年3月9日

新規上場紹介 レクメド 研究開発、製造、販売まで自社で行うバイオベンチャー

レクメド(529A)が4月2日、グロースに新規上場する。

国内外のベンチャー企業やアカデミアとの強力な研究ネットワークで、有効な治療方法が見つかっていない「アンメット・メディカル・ニーズ」に特化した医薬品開発を行っている。薬剤シーズを見つけ、研究開発戦略を練り、基礎データを取得。さらに臨床試験を自らデザインして、新薬の製造・販売承認申請に必要な第3相臨床試験まで自社で行う。そして、自社販売と他社との販売提携を組み合わせて最大限の利益を追求する。

2014年に先天性アミノ酸代謝異常症の一種であるホモシスチン尿症の治療薬「ベタイン(商品名・サイスタダン原末)」の国内製造販売承認を取得し、販売(22年まで)。23年には先天性胆汁酸代謝異常症の治療薬「コール酸(商品名オファコルカプセル50ミリグラム)」の承認取得、販売を始めた。これまで2つの新薬を自社で臨床試験、承認申請、薬価交渉を行い、上市できたことが、ノウハウとして蓄積されている。

現在はポリ硫酸ペントサンナトリウムによる変形性膝関節症の第3相臨床試験を実施中。これまで鎮痛剤を中心とした治療だったが、ポリ硫酸ペントサンナトリウムは皮下注射で薬剤が全身に届く新しい治療薬を目指し、これまでできなかった進行抑制が期待される。希少疾病だった過去2例と違い、変形性膝関節症の患者は国内に推計800万人おり、鎮痛剤とも併用できるため上市できれば大きな収益になることが見込まれる。市場が大きいため自社販売ではなく、他社との販売提携を予定している。

このほか、ポリ硫酸ペントサンナトリウムによるムコ多唐症やHTLV-1関連脊髄症の治療薬の臨床試験も第2相まで進んでいる。さらに、エルトプラジンによる進行期パーキンソン患者のレボドパ誘発ジスキネジア向け治療薬も、開発パートナーが欧州で前期第2相臨床試験を実施している。

今後、「オファコルカプセル50ミリグラム」で安定した収益を確保しつつ、中期的には治験中の新薬上市による収益拡大を目指す。長期的にはさらなるパイプライン強化を進める。

26年3月期の業績予想は売上高4億5,800万円(前期比4.4%減)、営業損益8億6,900万円の赤字(前期は1億1,200万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=未だ満たされない医療ニーズに着目し、自ら臨床開発(治験など)を行い、製造販売承認を取得し、販売することを通じて、一人一人の患者に求められる医薬品を届ける医薬品製造販売ベンチャー
●本社=東京都町田市森野1-7-23
●代表者=松本正代表取締役社長
●設立=1998年5月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=816万7,300株(上場時)
●筆頭株主=松本正(上場前11.87%)
●公募株式数=133万9,300株
●売出株式数=オーバーアロットメントで20万800株
●仮条件=3月13日に決定
●ブックビル期間=3月17日から23日まで
●引受証券=野村(主幹事)、岡三、丸三、SBI、松井

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2024.3 318 ▼211
2025.3 479 ▼115
2026.3(予) 458 ▼1,098
※単位100万円、▼は損失

関連記事