ヒトトヒトHD(549A)が4月7日、スタンダードに新規上場する。
1974年、日本総業として東京の明治神宮野球場での清掃業務をスタート。2018年に日本総業の取締役3人の出資により、ニッソーHDが設立され、19年に独立系投資ファンドの日本成長投資アライアンスが運営する投資事業組合の出資したSluggerが全株式を取得。20年に現社名に商号変更した。
現在はプロ野球8球団、サッカー・Jリーグ7チーム、男子バスケットボール・Bリーグ8チーム、プロゴルフなどの案内、整理誘導、警備、グラウンド警備やグッズショップ運営など多岐にわたるスポーツイベントの運営を行う。また、23年にエース警備保障を子会社化するなどM&Aで、商業施設やオフィスビルでの警備・清掃、人材派遣、店舗運営代行など幅広い領域に事業を拡大。約1万2,000人の社員・アルバイトを雇用している。
事業は「イベントマネジメント」「ビルマネジメント」「人財サポート」の3領域。イベントマネジメント事業は全国規模のイベントに柔軟かつ迅速に対応できる体制を構築。人員供給と運営品質を実現している。また、プロ野球の阪神タイガース、Jリーグの横浜Fマリノスなど知名度のあるチームとの取引実績を有しているのも強み。
ビルマネジメント事業は大型商業施設を中心に施設警備、交通誘導、清掃などを実施。三井不動産(8801・P)と業務提携し、「三井アウトレットパーク」などを担当している。人財サポート事業は、人材確保に悩む顧客の業務サービスをサポート。店舗、コールセンター、イベント会場など多様な現場で業務請負や人材派遣業務を提供している。特に通信キャリアの店舗代行運営では27都道府県183店舗の実績がある。
最大の強みは約1万2,000人の人財プールによる機動的な動員力。スポーツイベントなどの魅力的な案件を通じて、学生を含む幅広い人財の採用を実現している。蓄積された運営ノウハウや現場リーダーのマネジメント力も合わせて、成果を出している。
今後も全国でスタジアムやアリーナ、大規模複合ビルの建設が計画されており、市場は拡大する見通し。人手不足から人材派遣業の需要も増加傾向。このため、従業員の積極的採用や新規顧客からの受注拡大で成長を図っていく。
27年3月期の業績は売上収益193億8,500万円(前期予想比2.4%減)、営業利益11億2,600万円(同6.7%増)を見込んでいる。減収予想は前期の大阪・関西万博関連の特需が剥落するため。また、27年3月期に初配の予定。(HS)
概要
●事業内容=スポーツイベントの運営、オフィスビルや商業施設の警備・清掃・企業への人材管理、および商品・サービス販売支援などの事業を営むグループ会社の経営管理およびこれに付帯する業務
●本社=東京都渋谷区神宮前2-21-9
●代表者=松本哲裕代表取締役社長兼グループCEO
●設立=2019年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,400万株(上場時)
●筆頭株主=J-GIA1号投資事業有限責任組合(上場前80.98%)
●売出株式数=350万株(ほかにオーバーアロットメントで52万5,000株)
●仮条件=3月18日に決定
●ブックビル期間=3月19日から26日まで
●引受証券=野村(主幹事)、楽天、マネックス、SBI、むさし
業績推移(連結)
| 売上高 | 営業利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2025.3 | 16,803 | 705 | 24.43 | ― |
| 2026.3(予) | 19,857 | 1,055 | 42.83 | ― |
| 2027.3(予) | 19,385 | 1,126 | 46.07 | 14.29 |
| ※単位100万円、1株利益・配当は円 | ||||
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