5月15日(金)のマーケット
5月14日のNYダウは反発。ナスダックは続伸。NYダウは2月11日以来の5万ドル乗せ。ネットワーク機器のシスコシステムズは通期の売上高見通しを上方修正したことや約4000人の人員削減を行い、人工知能(AI)関連の成長分野に投資をシフトする事業再編が好感され大幅高となった。米国政府がエヌビディアの人工知能(AI)向け半導体「H200」について、中国企業約10社への販売を許可したと報じられ、エヌビディアが買われた。人工知能(AI)向け半導体の米新興企業セレブラス・システムズがナスダック市場に新規上場した。初値は350ドルと、新規株式公開(IPO)価格の185ドルを89%上回った。NYダウは前日比370ドル(0.75%)高の50,063ドル。NASDAQ総合指数は前日比232ポイント(0.88%)高の26,635、S&P500指数は前日比56ポイント(0.77%)高の7,501。
長期金利の上昇と韓国株の大幅安を受けて日経平均も下げ幅を拡大した。フジクラは光ファイバーの合成で使用する水素不足が要因で今期予想がアナリスト予想を下回り大幅安。石油由来のナフサが入手できないとフォトレジスト(感光材)不足で半導体工場の生産は止まるため半導体関連も売られた。ホンダは今期の業績改善予想で買われ、SUBARUは自社株買いの発表で高い。浜松ホトニクスは上方修正を好感。水素関連の岩谷産業も上昇。
スタンダード市場で、精工技研は今期予想がアナリスト予想を下回り急落した。日本電子材料は今期業績予想が横ばいで大幅安。高級ブランド買取販売のコメ兵は好決算だったが材料出尽くしで売られた。CEホールディングスは株式非公開化の観測報道でストップ高。
グロース市場では、トライアルが業績予想を上方修正したがアナリスト予想に届かずストップ安。中村超硬とAI関連のKudanは赤字が続く見通しでストップ安。テラドローンはサウジアラビアの石油・ガスパイプラインでドローン活用の保安監視を受注し反発した。
日足チャート上では、上下に長めのヒゲを伴う陰線。サポートとなっていた5日移動平均線(6万2760円)を下抜けて、6万1000円割れの水準まで下値を拡げた。連日で売買代金が10兆円越えとなる大商いとなっており、活況相場が継続している。本日は高値圏でのスピード調整の1日となった。週足では上下にヒゲを伴う陰線。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(6万2160円)を割り込み、目先の上値追いは調整局面をうかがわせる。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場は予想以上に堅調な動きを続けています。
大型連休明けの直後に 63,000 円に到達した日経平均は、その後も乱高下を繰り返しながら大台固めの時期に入っていると見られます。
歴史的な株価水準であるだけに現在の水準に身体が慣れるにはある程度の時間を要するでしょう。それでもひとつ確かなことは、現在の株式市場には楽観ムードはまったく見られない、ということです。熱狂相場に特有のユーフォリア(陶酔状態)にほど程遠く、逆に歴史的な高値に対して懐疑の方が勝っているとも言えます。
したがって強気相場の最終局面に特有の「熱狂状態」とはとても言えないでしょう。重要なのは、これは単純なバブル現象ではなく、AI インフラへの投資が現実化しているという実需面に支えられている点です。
決算内容もまずは好調のようです。決算データの精査が必要ですが、来週からの展開も楽しみとなってまいります。
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注目記事 Pick up
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【IPO/グロース市場に朗報! GOに続き、ティアフォーも?】
日本証券新聞 5月18日(月)紙面1面TOP記事掲載
今夏は「自動運転関連」 スターダムにのし上がる可能性
タクシー配車アプリ大手のGO(581A)は14日、東証グロース市場への新規上場が承認されたと発表した。上場日は6月16日。想定売り出し価格は2,350円で、時価総額は1,800億円。宇宙スタートアップのQPSHD(464A)に次ぐグロース市場時価総額8位に躍り出る見込み。なお、公開価格は6月1日の仮条件決定、6月2~5日のブックビルディング期間を経て、6月8日に発表される予定。
タクシードライバーの減少傾向が続く中、同社はタクシー車両とのリアルタイムな位置情報連携とAIを活用した高度なマッチング技術により効率的な配車に寄与。アプリ「GO」を通じた配車数は拡大基調にあり、前5月期は9,631万台(前々期比25%増)に増加した。今期業績は売上高408億円(前期比29.8%)、経常利益67億円(同2.5倍)、当期利益64億円(同3.1倍)を見込む。
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今日の市況概況
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5月15日(金)☆[概況/大引け] 
1244円安の6万1409円。長期金利上昇、フジクラの下落、韓国株が大幅安
大引けの日経平均は1,244円安の6万1,409円、TOPIXは15ポイント安の3,863ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は858、下落銘柄数は675。出来高は31億9,589万株、売買代金は11兆4,254億円。
日経平均は大幅反落。米国株高を受けて、序盤は買われたが、長期金利が2.7%台となったことや、フジクラの今期予想がアナリスト予想を大きく下回り続落となったことに加えて、韓国株が大幅安となったことも響き、日経平均は一時6万1,000円割れの場面もあった。
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