GPS技術を核にゴルフアプリ、見守りサービスなども展開
テクノクラフト(622A)が9月18日、東証スタンダード市場に新規上場する。
GPS技術、通信技術、ハード技術、ソフト技術の4つのコア技術をベースに人々の「安心・安全・健康」に寄与するプラットフォーマービジネスを展開している。サービスの柱は3本。
1つ目は、ゴルフカートの運行管理システムをはじめとする「ゴルフ関連事業」で、全体売り上げの9割を占める。ゴルフカート運行管理システム「マーシャルナビシリーズ」は、1995年の初号機完成から現在に至るまで市場をリード。国内ゴルフ場約1,300コース以上に導入され、国内シェアトップ(63%)を誇る。
GPS搭載のハードウエアを他社に先駆けて開発したことでカート間の距離を正確に把握できるようになり、遅延緩和や事故防止を実現。また、ジオフェンス(仮想境界線)技術により危険地帯での速度制限や緊急停止など車両制御を実現したほか、業界に先駆けて「Wドラレコ(前方・後方録画)」を導入するなど、カート走行の制御と可視化を高度に融合させたソリューションも展開。
ゴルフカートに設置したカートナビやデジタルサイネージを利用した広告サービスや、ゴルフプレイヤー向けアプリの「スマートゴルフナビ」「Ai CADDY」「スイング分析」なども開発・運営している。アプリはGPS技術を利用し、手持ちのスマホやスマートウォッチからゴルフコースの詳細データや飛距離、ピンまでの距離を正確に把握できるほか、全国2,096コースでプレイヤーをナビゲーション。2026年2月時点でダウンロード数は119万を突破している。
ゴルフ事業の収益は、機器・システム販売や設置に伴うイニシャルフィー型から、利用料など継続的なリカーリング型へ転換が進み、前25年9月期売上高に占めるリカーリング比率は55%。
2つ目は、幼稚園・保育園向け業務支援総合システム「コミュニなび事業」。ゴルフカートナビで蓄積したGPS技術を利用したバス運行管理をはじめ、出席管理や園児の情報管理、精算管理などの基幹システムをクラウドで提供している。利用先は25年9月末現在で1,052施設。GPSを活用した子ども見守りサービス「みまもりなび」、同システムをコンシューマー向けにカスタマイズした「みまもりこみぱす」の提供も行う。
同事業の主な収益は、システム利用料と、クラウド上で保護者が行事写真を注文・購入できる「写真コレなび」。事業売り上げの約40%を写真販売が占める。
3つ目は新規事業と位置付ける「健康見守り事業」。スマートウォッチを活用したバイタルデータをクラウド上で管理、GPS機能を活用して従業員などの位置情報を管理者が把握するもの。建設・運輸・製造業など向け「TECHNO BAND」は、25年6月からの熱中症対策義務化を契機に需要が拡大している。医療機関向け「バイタルナビ」は千葉県の総合病院で実証実験を実施中。
今後はゴルフ事業はプレー前後を含めた利便性向上および業務効率化を図る「ゴルフ場システムプラットフォーム」を構築。シェアアップと単価向上、新規事業の収益化が重なり、売り上げ・利益ともに「第2の成長フェーズ」への移行を目指す方針。
概要
●事業内容=ゴルフ関連事業(ゴルフ場向けのカートナビシステムの提供、ゴルフ場における広告配信サービスの展開およびゴルフ関連の個人向けアプリの提供)、コミュなび事業(幼保育園向けの業務支援総合システムの提供)、健康見守り事業(熱中症対策、医療領域におけるスマートウォッチを活用したバイタルデータなどの管理サービス)
●本社=新潟県新潟市西蒲区越前浜字浜手6985-2(最寄りの連絡場所は新潟県新潟市西蒲区巻甲2930-1)
●代表者=栂坂昌業代表取締役
●設立=1995年3月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=468万6,000株(上場時)
●筆頭株主=P&C株式会社(上場前43.52%)
●公募株式数=42万6,000株
●売出株式数=150万600株(ほかオーバーアロットメントで28万8,900株)
●仮条件=9月2日に決定
●ブックビル期間=9月3日~9日
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、野村、第四北越、岡三にいがた、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー
業績推移(連結)
| 売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2024.9 | 2,401 | 120 | 22.2 | 0 |
| 2025.9 | 2,370 | 107 | 15.07 | 0 |
| 2026.9(予想) | 2,473 | 300 | 46.37 | 0 |
| ※単位100万円、1株利益は円 | ||||
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