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コラム2020年5月13日

【本日のマーケット】

5月13日(水)のマーケット                                                                   

前日のNY市場で、米国の感染症対策責任者の国立アレルギー・感染症研究所ファウチ所長が経済活動の早期再開に警鐘を鳴らしたことから、NYダウは457ドル安と大幅下落。これを受けて日経平均は寄付き後に300円超下落する場面も見られました。その後は2万円の大台を割り込まなかったことから、買戻しが入り徐々に下げ幅を縮小して大引けでは99円安。日経平均寄与度の高いファーストリテイリング1銘柄だけで55円強のマイナス寄与となりました。5月1日以来の日銀のETF買いも見られましたが、本日は1,005億円と5月1日の1,205億円から減額となっております。

新興市場は小動きだったものの、ジャスダック平均は5日続伸。イワブチがストップ高。歯愛メディカルは好決算を受けてストップ高。ワークマンも買われました。テラは連日のストップ安で大幅安。マザーズ市場は3日続伸。リボミックは新型コロナウイルス感染症治療薬への取り組みを材料視されストップ高。サイバーセキュリティクラウドは大幅続伸です。

チャート上では陽線となり、かろうじて一目均衡表の抵抗帯(いわゆる雲)の上で着地。上昇を見せている5日移動平均線(2万175円)の上に位置しております。

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【鈴木一之 マーケットレポート 】

日本証券新聞5月14日(木)紙面1面記事掲載

 

鮮明 リーマン・ショック時との違い 低い在庫水準 製造業は冷静

欧州では外出禁止令が少しずつ緩和されています。フランスやドイツの国民にとって自宅待機の措置には飽き飽きして、解禁日を待ち望んでいたはずとみられていました。しかし現実は、人々はウイルスの感染を恐れて外出を躊躇して、以前のような頻度ですぐに外出するには至っておりません。外食や小売店が元のようなにぎわいを取り戻すには、やはり想像以上に時間がかかりそうな雲行きです。

そうなると株価を下支えるのは企業収益にかかります。5月12日(火)の取引時間中にトヨタ自動車が決算発表を行いました。それによれば、トヨタの前期は売上高、営業利益ともに▼1%の減少でした。第3四半期の時点までは通期の見通しを上方修正するほどの安定感を示していましたが、最後の3カ月間で急減しました。

やはりトヨタは違うとみるべきです。通期での減益は避けられませんでしたが、マイナス幅は最小にとどまりました。3カ月近い工場の稼働停止の影響が不安視されたものの、決算発表を延期することもなく、今期の見通しも「未定」とはせずにきちんと打ち出しました。

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今日の市況概況
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5月13日(水)☆[概況/大引け]

米感染症対策責任者の警告を受け、朝方は2万円に接近。売り一巡後下げ幅縮小。トヨタと資生堂、保険は安いが、医薬品やNECは高い

大引けの日経平均は20,267.05円の99.43円安、TOPIXは1,474.69ポイントの2.03ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は975、値下がり銘柄数は1,103。出来高は13億1,925万株、売買代金は2兆3,290億円。
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が「経済再開のための指針で示したチェックポイントを州政府などが無視し、早々と再開させることで感染が大流行する懸念がある」と警鐘を鳴らしたことで、12日のNYダウは取引終了にかけて急落し、13日の日経平均は朝方20,056円(310円安)まで売られた。

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