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コラム2020年6月24日

【本日のマーケット】6月24日(水)

6月24日(水)のマーケット                                                                   

ソフトバンクグループがTモバイルUSの株式売却を発表したため、売却益の円転への思惑からドル売り・円買いが進み、1ドル=106円台半ばの円高推移。日経平均は様子見から小動きに終始する展開となりました。

円高が警戒されましたが、中断となっていたIPOが再開となり、本日マザーズ市場に上場する3銘柄が揃って買い気配を切り上げて好発進となったことで、安心感につながりました。日経平均は大引けで2万2534円の14円安。売買代金は何とか2兆円超えといった水準。

2カ月半ぶりの再開となった注目のIPOは、本日は3銘柄がマザーズに上場。車載カメラなどに使われる画像認識ソフトウエア開発のフィーチャ(4052)、生活用品など実演販売するコパ・コーポレーション(7689)はカイ気配を切り上げ、本日は値が付かず。スーパーなどの折込チラシを閲覧できるサイト運営のロコガイド(4497)の初値は公開価格の2.3倍となりました。(※【動画】IPO情報局で配信中)

新興市場では、ジャスダック平均が7日続伸。出前館が4日続伸。対してテラは続落。マザーズ指数は反発。BASEが反発。ポートは就活オンラインを材料に急騰。GMOTECHとみらいワークス、HPCシステムズは大幅高。ITbookは伸び悩み、アンジェス、サイバーセキュリティクラウドは下落。新規上場銘柄へ注目が集まった格好となりました。

チャート上では十字足。引き続き、5日移動平均線(2万2470円)がサポートとなりました。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞6月25日(木)紙面1面記事掲載

日本経済 手探りの前進

鈴木一之です。新型コロナウイルスが私たちの日常を確実に変化させつつあります。日々発表される感染者の数や経済統計に沿って短期的なマーケットの方向性が定まります。刻々とセンチメントを変えながら、次々と新しい事態を市場は受け入れており、毎日が手探りの状態でゆっくりと前進していきます。

6月のユーロ圏PMIは47.5となりました。4月に過去最低の13.6を記録したあと、5月は31.9に反発し、そして今回の6月で分岐点とされる「50」に一段と迫りました。1週間前に発表された米国の5月・小売売上高は史上最大となる前月比プラス17.7%の改善となりました。回復傾向が明らかに見てとれます。

日本政府が全国の小・中学校に対して学校への登校自粛を要請したのが2月末です。あれからもう4カ月が経ち、日本でも徐々にではありますが止まっていた経済が動き出しています。ただし、まだクラスや学年を二つに分けての分散登校が主流で、完全な形での授業再開はもう少し先となりそうです。

プロ野球とJリーグは7月から一部で観客を迎えての開催に踏み切ります。最後まで営業自粛にとどめられていたライブハウス、ナイトクラブの休業要請は、先週末からようやく解除されました。都道府県をまたぐ移動も解禁され、普段の暮らしにまた一歩近づいています。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月24日(水)☆[概況/大引け]

円高が重石となりもみ合い。トヨタは続伸だったが、海運や紙パルプ、鉄鋼は安い

大引けの日経平均は22,534.32円の14.73円安、TOPIXは1,580.50ポイントの6.64ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は576、値下がり銘柄数は1,522。出来高は11億6,942万株、売買代金は2兆33億円。
ソフトバンクグループがTモバイルUSの株式売却を発表したため、売却益の円転への思惑から1ドル=106円台半ばに円高が進んだ。
そして、円高が重石となり、日経平均はもみ合いとなった。

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