TOP  NSJアップデート  コラム  相場の福の神 真の成長企業はコレだ! (第62回) ジーニー(6562・東マ)
コラム2021年12月13日

相場の福の神 真の成長企業はコレだ! (第62回) ジーニー(6562・東マ)

技術力で課題クリアし、高成長持続へ

まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。

日本発の世界的なテクノロジー企業

東京都新宿区西新宿に本社がある日本発の世界的なテクノロジー企業をつくりたいという思いの下、2010年4月に設立された会社です。

3つの事業分野

インターネット広告に関わる「広告プラットフォーム事業」とマーケティング活動の効率化につながるソフトウエアを提供する「マーケティングSaaS事業」と、国内のプロダクトを東南アジアを中心とした海外に展開する「海外事業」の3つの事業分野を持っています。

広告プラットフォーム事業

広告収益を最大化するアド・プラットフォームである「GenieeSSP」は、ジーニーの独自技術と国内最大規模のインプレッション数でメディアの広告運用をフルサポートしており、取引実績 2万・社国内シェアNo.1・年商70億円の事業です。

「GenieeDSP」は、保有する国内最大規模の広告在庫を活用し、高品質なオーディエンスを低単価で集客可能です。約800億IMPs/月の買い付けができます。広告社数 500社・国内No.1のデータ保有量が強みです。

この2つが広告プラットフォームの主力サービスなのですが、2017年に東証マザーズに新規上場してから、様々な規制強化などの影響で、赤字に転落するなど厳しい状況となりましたが、様々な技術改良などによって対応し、前期に黒字転換。今期は、この事業で過去最高益を更新する状況で好調を取り戻しており、来期も大きな成長の可能性が高そうです。

ストック型収益

広告プラットフォーム事業が不調だった時に、新規ビジネスとして、サブスクリプションのストック型収益を、自社開発・M&Aを駆使して、立ち上げています。マーケティングオートメーションツール「MAJIN」や、チャットボット「Chamo」などで、マーケティングに関するソフトウェアを開発・販売しており、既に国内導入実績1万社以上、売上高前年比120%増加するなど高成長しています。ずっと、先行投資などで、赤字ビジネスでしたが、今期の下半期には、黒字転換が予想されています。

(福の神ポイント) ジーニーは、高成長して新規上場した後で、ネット広告の様々な規制強化などの問題で、広告プラットフォーム事業が急失速し、赤字転落しました。しかし、技術開発を進め、問題をクリアして広告プラットフォーム事業が急回復、今期はこの分野で過去最高益更新が望め、来期も大きな成長の可能性があります。

苦しい時に、2本目の柱として、サブスクモデルでストック型収益が期待できる「マーケティングSaaS事業」を立ち上げ、ようやく今期の下半期には黒字転換できそうです。損益分岐点を超えれば、一気に収益が急拡大するフェーズとなりそうです。

2本柱で、来期は大きな収益拡大が期待できるため、2022年に活躍必至の銘柄になりそうです。

藤本誠之(ふじもとのぶゆき)=ラジオNIKKEIなど各種メディアでおなじみの証券アナリスト。財産ネット企業調査部長。阪神タイガースファン。オールアバウト株式ガイド。

関連記事