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コラム2022年4月14日

【本日のマーケット】4月14日(木)

4月14(木)のマーケット                                                                   

4月13日の米国株式市場は反発。取引開始前に発表された3月の生産者物価は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア生産者物価が前月比1.0%上昇(市場予想0.5%上昇)、前年比9.2%上昇(同8.4%上昇)となったが、インフレがピークに近いという見方から長期金利が低下したため、米国株には買いが入った。デルタ航空は第1四半期の赤字がアナリスト予想ほど拡大せず、第2四半期は黒字化を見込んでいることで買われた。航空会社の経営環境改善期待から、航空機メーカーのボーイングも上昇した一方、JPモルガン・チェースは投資銀行業務が低調で第1四半期は42%減益だったことで売られた。NYダウは344ドル(1.01%)高の34,564ドル。ナスダックも反発。アマゾン・ドット・コムは外部出品者から商品を預かって梱包・発送業務を代行するサービスの料金にガソリン価格の上昇やインフレ率を反映させるサーチャージ制度を導入すると発表したことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比272ポイント(2.03%)高の13,643ポイント。S&P500指数は前日比49ポイント(1.12%)高の4,446。

米国株反発を好感し日経平均は続伸。プライム市場ではソフトバンクGが買われ、島根原発2号機の再稼働容認で東電に思惑買いが入った。塩野義が反発。米デルタ航空が3月に黒字化したため、日本の空運にも連想買い。ロシア産チタンの禁輸警戒でチタン関連が急騰した。アダストリアは大幅増益が継続する見通しで大幅高。一方、リクルートが売られ、PR TIMESは今期営業減益予想が失望されストップ安。スノーピークは3月の増収率の伸び率鈍化で急落した。

スタンダード市場では、海運株高を受けて名村造船が買われ、ニューテックとエヌリンクスは今期業績予想で買われた。川崎地質は第1四半期好決算でストップ高。かたやアドテックプラズマは業績上方修正したがアナリスト予想に届かず急落。MHグループは信用取引規制で下落。

グロース市場では、直近新規公開株のセカンドサイトとサークレイス、ギックスが大幅高。ボードルアは大幅続伸。ワンプラはシンガポールに子会社設立で上昇。アイドマは上期好決算だったが通期予想を据え置いたため急落した。サンアスタリスクとEnjinは大幅反落。

チャート上では連日の陽線。25日移動平均線(2万7,036円)を回復し、一目均衡表の雲の上限も突破。視界が開けてきた。目前に位置する75日移動平均線(2万7,291円)を上抜くことが出来ると、一段上への期待も高まってくる。

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注目記事 Pick up
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「株主提案」提出ラッシュへ!?
日本証券新聞4月15日(金)紙面1面TOP記事掲載

アクティビスト大忙し 英シルチェスターも動く

海外株高を背景に14日の日経平均は6日ぶりの2万7,000円台回復。3月29日戻り高値からの押し幅半値戻し(2万7,293.70円)まで100円足らずに迫る場面もあった。ひとまず落ち着きを取り戻した東京市場だが、その半面、間もなく本格化する決算発表を控えた手掛けづらさも否めない。

一方で、全般堅調な14日の相場で値上がり率上位を見ると、三陽商や大平洋金、東洋建といったアクティビスト絡みの銘柄も散見される。旧村上ファンドが5日(持ち株比率5.81%)、7日(7.09%)、11日(8.28%)と買い増し報告を続けるコスモエネルギーHDも数年来の高値圏で頑強な動きを保つ。ここではアクティビストの動向にいま一度関心を寄せてみたい。

これから決算発表という段階でいささか気が早いようだが、前週末7日にFVC(8462・S)、8日に三ッ星(5820・S)、12日にも日本食品加工(2892・S)と、ここにきて株主提案に関する情報開示が増えつつある。三ッ星のみ臨時株主総会だが、ほかは6月開催の定時総会に対してのものだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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4月14日(木)☆[概況/大引け]

続伸。塩野義が反発し、空運とチタン関連が高い。PR TIMESとスノーピークは急落

大引けの日経平均は328円高の2万7,172円、TOPIXは17ポイント高の1,908。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,346、下落銘柄数は442。出来高は10億1,005万株、売買代金は2兆3,422億円。
米国株反発を好感し日経平均は続伸となった。

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