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IPO2015年3月12日

☆新規上場紹介 シンデン・ハイテックス(3131) 3月25日、JASDAQ。電子部品販売を主軸とする専門商社

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シンデン・ハイテックス(3131)が3月25日、JASDAQに新規上場する。

液晶や半導体など電子部品販売を主軸とする専門商社。国内に7拠点、アジア中心に海外子会社6社のネットワークを駆使して、顧客企業をサポートする。

大手商社がシェールガスや太陽電池など新領域に投資を行うことでビジネスチャンス拡大を目指すのに対し、同社は電子デバイスメーカーと電子機器メーカーとのパイプ役を担う「商社機能に特化」することが強み。時代の変化に適時対応する柔軟性と機動力を重視しており、総資産に占める固定資産の比率が0.2%にとどまるなど、身軽な財務体質にもそれが表れている。自社倉庫などを持たず、外部の物流システムと連携するなどして、仕入れ数や在庫数をフレキシブルかつ効率的に管理。サプライチェーン・マネジメントの強化に徹することで、経営環境の変動リスクを低減しつつ、販売力向上を図っている。

今年で創業20年を迎えた同社。世界をリードする電子部品トップメーカーとの付き合いが深いことも特徴だ。エレクトロニクス業界では、かつてのテレビ・パソコン向け中心から、近年はカーナビなど車載向けや、業務効率化を図る工作機械や異物検出機器が伸長。このように時代の流れにのって取り扱い商材も大きく変化させている。

今後も既存商材に固執せず、3つの戦略市場でのビジネス拡大を準備している。1つ目は「アミューズメント」。パチスロなど関連機器は高機能化が進んでおり、これに対応する。2つ目は「エネルギー」で、年平均10%弱の成長が見込まれている蓄電池向けを想定。そして「通信」。欧州では来年から、重大事故の発生を自動的に通報する「eCall」システムの自動車への搭載義務付けが予定されており、多大なニーズ発生が期待されている。(Y)

概 要
事業内容液晶、半導体、電子機器の仕入れおよび販売
本社東京都中央区入船 3-7-2
代表者城下保
設立1995年6月
上場前資本金8億4,187万5,000円
発行済株式数(上場時)90万1,000株(上場時)
筆頭株主貝塚進(上場前 14.56%)
公募株式数100,000株
売出株式数26,000株(オーバアロットメント 18,900株)
初値3,075円(12.2%高)
公開価格2,740円(3/17)
ブックビル仮条件2,640~2,740円 (3/9)
ブックビル期間3月10日~3月16日
引受証券SMBC日興(主幹事)、SMBCフレンド、SBI、岡三、三菱UFJMS、むさし、岩井コスモ、極東、静銀ティーエム、ちばぎん

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/331,758百万円326百万円224.96円50円
2014/338,393百万円744百万円527.01円60円
2015/3(予想)47,969百万円353百万円238.15円70円


[本紙3月10日付2面]

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