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IPO2015年4月1日

☆新規上場紹介 Hamee(3134) 4月20日、マザーズ。eコマース事業者向けバックオフィスシステムをクラウド提供

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Hamee(3134)が4月20日、マザーズに上場する。

同社は業界トップクラスのモバイルアクセサリーeコマース(電子商取引)事業者。スマートフォン用ケース、自撮り棒をはじめとするアイテムを楽天市場やアマゾンなどでインターネット販売しているほか、ロフトなど大手量販店向けにも卸売りしている。取扱商品はユニークな自社企画商品と他社から仕入れた商品で構成され、常時1万5,000アイテムに上る。

また、eコマース事業で培った業務IT化ノウハウをもとに、eコマース事業者のバックオフィス業務を一元管理できる「ネクストエンジン」を開発し、クラウドで提供している。受発注や在庫、配送、購入者への連絡などの管理や自動処理、データ分析といった機能があり、省力化やエラーの削減につながることから好評。eコマース事業者のバックオフィス業務向けクラウドシステムとしては契約数で業界ナンバーワンを誇る。

今期の第3四半期累計(2014年5月-15年1月)で契約社数は約1,700社(このほかに約200社にOEM=相手先ブランドによる生産=提供)、ネットショップ数にして約1万2,000店、受注処理件数2,480万件、受注処理金額1,790億円。同社はシステム利用料金を受注件数規模に応じた従量課金で得ているほか、付加機能の販売に伴う課金収入(例えば自動発注機能は売上高の2%)も得ている。

今後はコマース事業では利益率の高い自社企画商品の強化、海外を含めた多店舗展開、ネクストエンジンでは機能の強化、顧客開拓および客単価上昇により、まずは売上高営業利益率10%以上(14年4月期実績は4.8%)を目指す。

なお、経営理念「より“e”世界につながるもっと“e”を創造する。」の下、ビジョン「happy mobile,easy e-commerce」を掲げ、それぞれの冒頭部分の文字をつなげて社名「Hamee(ハミィ)」とした。(Q)

概 要
事業内容モバイルアクセサリーの企画・販売を行うコマース事業、事業者向けクラウド型業務マネジメントサービスを開発・提供するプラットフォーム事業
本社神奈川県小田原市栄町2-9-39
代表者樋口敦士
設立1998年5月
上場前資本金8,903万7,000円
発行済株式数(上場時)185万4,000株(上場時)
筆頭株主樋口敦士(上場前 40.02%)
公募株式数310,000株
売出株式数87,000株(オーバアロットメント 59,500株)
初値4,230円 (67.2%高)
公開価格2,530円 (4/8)
ブックビル仮条件2,230~2,530円 (3/30)
ブックビル期間4月1日~4月7日
引受証券みずほ(主幹事)、野村、SBI、SMBC日興、岡三、マネックス

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/44,167百万円211百万円92円-円
2014/44,681百万円222百万円78円-円
2015/4(予想)5,142百万円346百万円137円-円

[本紙4月2日付2面]

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