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IPO2015年4月13日

☆新規上場紹介 ジグソー(3914) 4月28日、マザーズ。IoT領域でビッグデータ自動運用サービスを提供

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ジグソー(3914)が4月28日、マザーズに新規上場する。

世の中のインターネットサービスが快適かつ安定稼働するために、同社はIoT(モノのインターネット)領域のビッグデータをベースとした自動運用サービスを提供する。

地球上で生成されるデータは2年ごとに規模が倍増し、2013年から20年で10倍となることが予想されている。一方でエンジニア数の増加が追い付かず、エンジニアの負担が増大することも懸念される。そんな中で同社は、インターネットサービスに係るシステムおよびサービスのマネジメント(運用)の重要性に着目。それまでの主力事業だったシステム監視・障害対応を通じて得たビッグデータを基に、ロボット型オートディレクションプラットフォーム「puzzle」を独自開発した。

「puzzle」は膨大なビッグデータの動き・揺らぎを検知するだけでなく、優先順位の判断や警告の原因把握、作業指示などのすべてを自動で実行する。同社はこれを顧客企業にクラウドで提供して、インターネットサービスの遠隔監視、自動制御など運用の自動化を実現した。

これら自動運用はコンピューターなどの情報・通信機器にとどまらず、テレビ、カメラ、映像、音声、自動車、ロボットなど、さまざまなモノに通信機能を持たせ、そのデータを管理や分析などに応用するIoT領域でも重要性が増している。そして同社は既に宇宙分野にも進出済み。今年1月より、日本初の民間月面探査プロジェクト「HAKUTO」を運営するispace社(東京都港区)と共同で技術開発を開始している。

「HAKUTO」は米グーグル社がスポンサー、X PRIZE財団が運営する、民間組織による月面無人探査コンテスト「グーグル・ルナXPRIZE」に日本から唯一参加するチーム。同社は無人航空機や探査車の自動運転や人工知能、月面探査などにかかわるIoTデータマネジメントやミッションサポートなどについてispace社とパートナー契約を締結している。(Y)

概 要
事業内容IoTビッグデータをベースとしたインターネットシステムの自動マネジメントサービス事業
本社北海道札幌市北区北八条西 3-32
代表者山川真考
設立2001年11月
上場前資本金5,300万円
発行済株式数(上場時)319万株(上場時)
筆頭株主山川真考(上場前 18.72%)
公募株式数200,000株
売出株式数50,000株(オーバアロットメント 37,500株)
初値8,040円(3.36倍、4/30)
公開価格2,390円(4/20)
ブックビル仮条件2,090~2,390円 (4/10)
ブックビル期間4月13日~4月17日
引受証券SMBC日興(主幹事)、大和、マネックス、SBI、東海東京、岡三、いちよし
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/12379百万円32百万円8.25円-円
2014/12505百万円61百万円26.61円-円
2015/12(予想)688百万円144百万円32.10円-円

[本紙4月14日付2面]

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