TOP  NSJアップデート  IPO  ☆新規上場紹介 中村超硬(6166) 6月24日、マザーズ。太陽光パネル向けダイヤモンドワイヤー2位
IPO2015年6月4日

☆新規上場紹介 中村超硬(6166) 6月24日、マザーズ。太陽光パネル向けダイヤモンドワイヤー2位

※→IPOカレンダー2015/→新規上場紹介/→ブックビル大作戦/→IPO診断/→IPO社長会見

ダイヤモンドワイヤーの製造販売を手掛ける中村超硬(6166)が6月24日、マザーズに新規上場する。

ダイヤモンドワイヤーは、太陽光パネルに使用されるシリコンや、LED(発光ダイオード)基板に使用されるサファイアなどの材料をスライスするのに不可欠な切断用工具(糸状の刃)。

同業の旭ダイヤモンド工業(6140)は太陽光パネル用や半導体用、サファイア基板用など総合展開しているのに対し、同社は太陽光パネル用に集中展開。太陽光パネル用では旭ダイヤモンド工業に次ぐ業界2番手となる。現在月産6万kmの生産体制を今夏には月産7.5万kmに拡充し、さらに公募調達資金を生かして年末には月産9万km体制にする方針。

強みは、「世界最細の直径0.07mmをはじめとするダイヤモンドワイヤーを、特許取得の製造法により安く製造する技術力」と「ユーザーサポート」。参考までに、旭ダイヤモンド工業は太陽光パネル用では直径0.08mmタイプへの移行を進めている。

ワイヤーの直径が細くなればなるほどインゴット(一定の単純な形に鋳造した原料鋳塊)から取れるウエハーの量が増えるため、ユーザーにとって細径を採用するメリットは大きくなるが、上手に使いこなすのが難しい。そこで、細径のワイヤーを使ってスライス加工事業を行っている合弁会社(住江織物との合弁)が、使い方のノウハウをユーザーにフィードバックしサポートしている。また、スライス加工現場において主流の「遊離砥粒方式」に比べ、環境に優しく加工生産性が大きく向上する「固定砥粒方式」に特化していることも特徴。

主力販売先は、中国の太陽光ウエハーメーカーのLONGiで、前2015年3月期ダイヤモンドワイヤー売り上げの88%を占める。同社ではLONGiとの取引を拡大しつつ、遊離砥粒方式から固定砥粒方式への切り替えを考える加工事業者などを中心に新規顧客を開拓し、依存度を引き下げていく考え。

新規顧客開拓は順調。同社製品採用後、LONGiが同社の技術支援により生産性が急速に改善し高成長したことが、太陽光ウエハー加工の一大拠点である中国でよく知られていることもあり、新たに2社と契約した。

このほか、多結晶シリコン用ダイヤモンドワイヤーを中国の多結晶シリコンウエハーメーカーなどと共同開発中。廃シリコンのくずを集め、排ガス浄化用DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)や原発炉心材料などへ再利用する素材創生事業や、マイクロリアクター事業も推進する。(Q)

概 要
事業内容電子材料スライス周辺事業、特殊精密機器事業、化学繊維用紡糸ノズル事業
本社大阪府堺市西区鶴田町 27-27
代表者井上誠
設立1970年12月(創業は1954年10月)
上場前資本金13億187万5,000円
発行済株式数(上場時)389万3000株(上場時)
筆頭株主産業革新機構(上場前24.41%)
公募株式数600,000株
売出株式数1,353,000株(オーバアロットメント 292,000株)
初値1,901円(11.8%高)
公開価格1,700円(6/15)
ブックビル仮条件1,640~1,700円 (6/4)
ブックビル期間6月8日~6月12日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、いちよし、エイチ・エス、エース、岩井コスモ、岡三、髙木、SBI、マネックス

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/33,617百万円△415百万円-円-円
2015/35,123百万円926百万円327円-円
2016/3(予想)6,674百万円1,017百万円251円-円

[本紙6月5日付2面]

関連記事