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IPO2015年8月19日

☆新規上場紹介 STUDIOUS(3415) 9月2日、マザーズ。日本発・日本製に特化したファッションカンパニー

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STUDIOUS(ステュディオス、3415)が9月2日、マザーズに新規上場する。

同社は「日本発のブランドを世界に発信するファッションカンパニー」を指向。現在、国内最先端の“TOKYOブランド”に特化したセレクトショップ「STUDIOUS」を軸に展開しており、今春から日本製のグローバルコンテンポラリーブランド「UNITED TOKYO」も始めた。

主力の「STUDIOUS」は、2015年6月末時点で東京、名古屋、大阪、福岡で計16店、EC(電子商取引)3店を展開。ファッション感度の高い20歳―30歳代をターゲットに、200を超える国内ブランドの商品と、日本製の自社オリジナル商品を販売している。TOKYOブランドの取扱数は業界トップで、差別化要因になっている。平均客単価は1万8,000円(実店舗は2万4,000円、EC店1万円)。

セレクトショップはインポートブランドを扱うケースが多いのに対し、同社は日本発や日本製に特化。現代の若者は価格とバリューを重視することから、輸入コストが掛かるインポートものは割高に映っており、結果、日本ブランドへの注目が高まっているという。

「UNITED TOKYO」で販売しているのは、すべて自社で企画したオリジナル商品(製造は国内メーカーに委託)。20歳―40歳代がターゲットで、客単価は1万5,000円。6月末時点で東京、大阪に各1店、EC2店を出店している。この新業態の出足は好調に推移している。

店舗運営においては、データを重視するとともに、仕入れ、企画、PRなどで現場への権限委譲を進めている。販売する者が仕入れることで定価での消化率が上がるといった効果が出ている。

ECでは、早くからスタートトゥデイ(3092)が運営するZOZOTOWNに出店。テイストの違いで複数の店を出している。前2月期は全体売上高の32%をECで稼ぎ、このEC化率は業界トップ。ECで商品の当たりを付け、店舗で購入するO2Oの利用者も多い。

今後は積極出店とEC拡大、海外進出で成長を目指す。出店は「STUDIOUS」は年2店舗ペース、「UNITED TOKYO」は年4店舗ペースで出していく考え。海外では来期をメドに香港に出店する予定。

同社はメンズファッションから立ち上げた経緯から、現在でも売り上げ構成はメンズ7割、レディース3割。ファッション市場は女性向けの方が大きいため、女性向けも強化し、まずは売り上げの男女比を5対5にしていく。(Q)

概 要
事業内容日本国内ブランド商品などの販売を行うセレクトショップ「STUDIOUS」および日本国内での生産に特化したオリジナルブランド「UNITED TOKYO」の運営
本社東京都渋谷区道玄坂 1-14-6
代表者谷正人
設立2008年12月
上場前資本金3,735万円
発行済株式数(上場時)216万9,000株(上場時)
筆頭株主谷正人(上場前25.96%)
公募株式数119,000株
売出株式数215,000株(オーバアロットメント 51,000株)
初値3,440円(19.9%高)
公開価格2,870円(8/25)
ブックビル仮条件2,770~2,870円 (8/17)
ブックビル期間8月18日~8月24日
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、みずほ、マネックス

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/23,085百万円497百万円149円-円
2015/24,470百万円626百万円188円-円
2016/2(予想)5,976百万円640百万円188円-円

[本紙8月20日付2面]

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