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IPO2015年8月20日

☆新規上場紹介 JESCOHD(1434) 9月8日、東証2部。ASEAN事業に特色

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JESCOホールディングス(1434)が9月8日、東証2部に新規上場する。

同社の沿革は、1970年8月に電気設備工事業として設立されたジェスコが始まり。21日でちょうど「設立45周年」を迎えた。創業当初から原子力発電所の電気計装工事の技術を核として事業を展開。その後も業容拡大をたどり、2004年9月の会社分割に伴って、持ち株会社を現社名に変更し、電気設備、情報通信設備、大型映像設備などの設計、施工、さらにプロデュースから運用、保守メンテナンスまでをワンストップでサービス提供する企業グループを形成している。

事業セグメントは、「国内EPC」「アセアン(ASEAN=東南アジア諸国連合)EPC」「総合メディア」の3つ。EPCとは、E(エンジニアリング)=工事の基本設計および実施設計業務、P(プロキュアメント)=工事の施工に必要な資材の調達業務、C(コンストラクション)=協力会社に委託する施工の管理業務の、3つの頭文字を合わせたものだ。

とりわけ同社の特色とも言えるのが、ベトナムを拠点にASEAN各国のインフラ構築を支援するアセアンEPC事業。1994年にマレーシア、2001年にベトナムでの現地法人設立を皮切りに、14年にはベトナム最大手建設会社の設備工事子会社を買収。今年1月にも、シンガポールに駐在員事務所を設立し、年内ミャンマー進出も予定している。

ベトナムでは、ホーチミン市のタンソンニャット国際空港や、ハノイ市のノイバイ国際空港など国家的プロジェクトへの参画実績を持つ。

もちろん、国内においても実績は豊富だ。例えば横浜のDeNAスタジアムの大型LED(発光ダイオード)ビジョンなどで、企画、立案、設計、コンテンツ制作、設置、運用、メンテナンスを一貫して提供。ほかに、六本木のロードサイドネットワークビジョンなどでの実績もある。(A)

概 要
事業内容国内EPC事業、アセアンEPC事業、および総合メディア事業
本社東京都新宿区新宿 1-8-4 JESCO新宿御苑ビル
代表者柗本俊洋
設立1970年8月
上場前資本金4億5,157万円
発行済株式数(上場時)596万6,000株(上場時)
筆頭株主柗本俊洋(上場前25.94%)
公募株式数1,600,000株
売出株式数400,000株(オーバアロットメント 300,000株)
初値569円(5.4%高)
公開価格540円(8/27)
ブックビル仮条件510~540円 (8/18)
ブックビル期間8月20日~8月26日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、エース、SBI、SMBCフレンド

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/86,116百万円248百万円△11.69円-円
2014/86,810百万円302百万円47.23円-円
2015/8(予想)7,650百万円336百万円48.10円7円

[本紙8月21日付2面]

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