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IPO2015年11月17日

☆新規上場紹介 ダブルスタンダード(3925) 12月15日、東証マザーズ。アナログ情報の再活用を可能に

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ダブルスタンダード(3925)が12月15日、東証マザーズに新規上場する。

ビッグデータを活用した顧客企業の業務改善支援を手掛ける。2013年にインターネットによるマーケティングおよび販促に関するコンサルティング会社として創業。翌年にはビッグデータの盛り上がりを予感し、システム開発・サーバ運用会社を子会社化、現在の主力であるビッグデータ事業を本格始動した。

独自性の高いマッチング技術が強み。ビッグデータの処理とは、「顧客企業が保有するデータ」「統計データ」「ネット上のデータ」などあらゆるデータを整理・結合し、利用価値の高いコンテンツに加工して顧客へ提供する作業を意味するが、同社の対象データはHTML情報だけにとどまらない。これまでデータベース化が困難とされていた紙や画像データなどまでが含まれ、“宝の持ち腐れ"になっていたアナログ情報の再活用を可能にした。

同社の事業領域はビッグデータの提供だけにとどまらず、独自技術を生かした完全カスタマイズ型の新サービス提供にもおよぶ。例えば、サイト運営会社に対しては、複数の情報収集元を監視し、データ更新時にはこれを自動的に検知してサイトの更新時期を知らせる「サイト情報更新検知システム」を開発した。他社システムでは検知不可とされるjavaなどもカバー。人海戦術に頼ることのないサイト更新作業を実現して、人的コストの大幅削減につながった。

こうして既成概念にとらわれない同社サービスは大手企業に利用されており、足元では、売上高の約3割をそれぞれリクルートHD(6098)ネクスト(2120)大和ハウス工業(1925)孫会社の大和リビングが占める。

概 要
事業内容企業向けビッグデータの生成・提供、データ生成過程で培った技術を活用したサービス企画・システム開発
本社東京都港区元赤坂 1-1-16
代表者清水康裕
設立2012年6月
上場前資本金2,728万円
発行済株式数(上場時)291万5,000株(上場時)
筆頭株主中島正三(上場前 71.72%)
公募株式数200,000株
売出株式数475,000株(オーバアロットメント 30,000株)
初値5,010円(2.3倍)
公開価格2,190円(12/4)
ブックビル仮条件2,030~2,190円(11/25)
ブックビル期間11月27日~12月3日
引受証券SBI(主幹事)、SMBC日興、大和、エイチ・エス、岡三、藍澤、エース、東海東京

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/3239百万円113百万円38.34円-円
2015/3521百万円167百万円61.49円-円
2016/3(予想)848百万円227百万円58.61円-円

[本紙11月18日付2面]

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