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IPO2015年11月25日

☆新規上場紹介 ツバキ・ナカシマ(6464) 12月16日、東証。鋼球・精機メーカー

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ツバキ・ナカシマ(6464)が12月16日、東証に上場する。

自動車や工作機械向けベアリング、あるいはボールペンのペン先などに用いられる「精密球」のメーカー。サイズや材質の異なる2万種類を超える精密球を日本のほか、米国、ポーランド、中国、インド、台湾、イギリス、タイ、韓国で製造販売する。

同社は、日本の自動車メーカーなど製造業がアジア進出を強めた2007年、グローバル化に対応するべく「迅速な意思決定と企業活動を図るため」との理由でMEBOを実施。野村HD(8604)傘下の投資会社、野村プリンシパル・ファイナンスが旗振り役となり、経営陣と従業員が共同で株式を買い取る形で非上場化した経緯がある。

以降は海外工場閉鎖、株式の持ち合い解消、リストラなどを行って経営全般の合理化に注力。会社側は、08年のリーマン・ショックに端を発した金融危機勃発時にも、会社側は「多くの企業が赤字決算をする中にあって利益率を維持した」と体質強化に手応え。そして11年3月に主要株主が米ファンドのカーライル・グループに異動すると、再び海外拠点の整備を強化するなど拡大路線へ転じた。結果、「直近2年間では世界のGDP(国内総生産)済成長率3-4%を大きく超える、年平均14・8%の売り上げ成長を達成した」(会社側)。

ちなみに同社は12年に再上場の申請が受理されるも、株式相場の低迷を理由に上場を取りやめている。今回の再上場は「より一層の成長」を目的とするが、新株発行はせず、筆頭株主が保有分の半数を売り出す。

概 要
事業内容鋼球の製造・販売など
本社奈良県葛城市尺土19
代表者髙宮勉
設立2007年12月
上場前資本金158億8,424万円
発行済株式数(上場時)3,922万1,300株(上場時)
筆頭株主CJP TN Holdings,L.P.(上場前89.41%)
公募株式数0株
売出株式数19,264,700株(オーバアロットメント 963,300株)
初値1,620円(4.5%高)
公開価格1,550円(12/7)
ブックビル仮条件1,550~1,650円(11/30)
ブックビル期間12月1日~12月4日
引受証券野村(主幹事)、ゴールドマン・サックス、UBS、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ、大和、SBI、マネックス

業績推移
売上高営業利益1株利益配当
2013/1230,248百万円5,395百万円93.34円-円
2014/1236,049百万円5,218百万円98.18円178.85円
2015/12(予想)39,000百万円7,000百万円117.28円33.00円

[本紙11月26日付2面]

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