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IPO2015年11月27日

☆新規上場紹介 アートグリーン(3419) 12月18日、名セ。胡蝶蘭など「生花」卸売業者

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アートグリーン(3419)が12月18日、名証セントレックスに新規上場する。

間もなく創業25年目を迎える生花の卸売業者。東京に本社を、大阪、名古屋、博多に拠点を置いて、一般生花店や百貨店、ブライダル関連企業や葬祭事業者など向けに生花を販売する。

特徴は2つ。生花の中でも胡蝶蘭(こちょうらん)に強みを持ち、生産支援体制まで整えたこと。もう1つは、大手企業やそのグループ企業の慶弔関連の生花を専門に扱う部署を持つことだ。

国内の胡蝶蘭生産者を支援する「ナーセリー(種苗場)支援事業」では、台湾から輸入した種苗を国内生産者へ販売する。時には経営不振に陥った生産者を黒字回復させたり、除染作業を終えた東日本大震災の被災農地で農業指導を行ったりといった活動も行う。

慶弔関連の生花については、大手企業内に専門部署を立ち上げてもらい、商品手配と配送代行を同社が代行するとの仕組みを立ち上げた。これにより、企業側はこれまで総務担当者や秘書が行っていた発注との手間やコストを削減できる上に、未経験でもリスクなしで、市場規模1兆円超といわれる園芸関連への参入を果たすことができる。

そもそも同社は、贈答用に多用される胡蝶蘭の可能性に目を付けた田中豊社長が、当時、ゴルフ場開発会社(現PGMホールディングス)の同僚だった、専務取締役の根本和典氏と立ち上げたもの。上場企業役員の趣味トップ3に園芸が入ることにビジネスヒントを得た。大きな会社では贈答用生花に8,000万円程度費やすといい、生花の中でも単価の高い胡蝶蘭に注力するとの戦略を打ち出した。

概 要
事業内容種苗の輸入販売ならびに生花の生産および卸売
本社東京都港区海岸 1-14-24
代表者田中豊
設立1991年12月
上場前資本金9,467万円
発行済株式数(上場時)89万株(上場時)
筆頭株主田中豊(上場前 75.21%)
公募株式数200,000株
売出株式数0株(オーバアロットメント 30,000株)
初値614円(46.2%高)
公開価格420円(12/8)
ブックビル仮条件380~420円(11/27)
ブックビル期間12月1日~12月7日
引受証券エイチ・エス(主幹事)、SBI、東海東京、岡三、SMBCフレンド、東洋、日本アジア、エース、極東、むさし

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/101,408百万円47百万円34.13円-円
2015/101,686百万円58百万円48.19円-円
2016/10(予想)1,812百万円78百万円47.65円-円

[本紙11月30日付2面]

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