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IPO2015年11月30日

☆新規上場紹介 ビジョン(9416) 12月21日、東証マザーズ。「Wi-Fiルーター貸出」「OA機器販売」業者

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ビジョン(9416)が12月21日、東証マザーズに新規上場する。

20年前に国際電話サービスの加入取り次ぎを目的に創業した同社。2001年に法人向けOA機器販売を手掛ける「情報通信サービス事業」を、10年より「グローバルWiFi事業」の元となる国内向けWi-Fiレンタルをスタートして、現在に至る。

Wi-Fiとは無線でインターネットに接続する規格のひとつ。同社が主力とする、海外渡航者向けサービスの「グローバルWiFi」は、200以上の国・地域で利用できる上に、国内携帯電話会社のデータ通信料を最大で9割近く下回るとの低料金が強み。ルーターは利用希望者向けに郵送するほか、成田や羽田など国内12の空港にカウンターを設置して直接対応も。加えて大手旅行者やクレジットカード会社など提携会社の利用者向けにもサービスを提供している。

近年はインバウンド(訪日観光客)向けにも注力して、今年3月には「NINJA WiFi」をリリース。韓国、台湾、シンガポール、ハワイから訪日する旅行客向けにWi-Fiルーターを貸し出すが、将来的には「世界から世界」と、年間12億人との巨大市場を視野に入れているようだ。

一方の「情報通信サービス事業」も順調だ。固定電話やインターネット接続の加入取り次ぎ、OA機器販売などを手掛け、それぞれ「電話加入権ドットコム」「コピー機ドットコム」など専門サイトを運営することで認知度・集客率の向上を図る。とりわけスタートアップ企業を中心に利用者数を安定的に獲得しており、例えば2014年には国内で8万6,000社が新たに誕生したが、同社の新規利用は1万7,000社と、約2割を占める計算に。

概 要
事業内容グローバルWifi事業および情報通信サービス事業
本社東京都新宿区西新宿 6-5-1
代表者佐野健一
設立2001年12月
上場前資本金3億円
発行済株式数(上場時)777万4,500株(上場時)
筆頭株主佐野健一(上場前 44.92%)
公募株式数1,870,000株
売出株式数425,000株(オーバアロットメント 344,200株)
初値2,213円(10.7%高)
公開価格2,000円(12/9)
ブックビル仮条件1,800~2,000円 (12/1)
ブックビル期間12月3日~12月8日
引受証券みずほ(主幹事)、SBI、SMBC日興、岡三、東海東京、マネックス、極東

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2013/129,203百万円29百万円12.78円-円
2014/1210,185百万円324百万円46.64円-円
2015/12(予想)12,319百万円782百万円97.31円-円
 
[本紙12月1日付2面]

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