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IPO2016年3月11日

☆新規上場紹介 丸八ホールディングス(3504) 老舗の寝具製造・販売会社

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丸八ホールディングス (3504)が4月8日、名証2部に新規上場する。

1962年に創業した、ふとんなど寝具の製造販売を手掛ける丸八真綿グループの管理・統括会社。傘下には、販売会社の「丸八真綿販売」、原料仕入れから製品の企画・製造までを一貫して行う「丸八プロダクト」、クレジット業務や所有不動産の賃貸業務を行う「丸八真綿」の3社を筆頭に、計31の子会社を有する。

製品の販売はダイレクトセールスが基本。「日々の生活に欠くことのできない寝具を長く快適に使っていただくため」との考えから、販売員が製品を持って消費者の自宅に出向き、感触や寝心地を確かめてから購入してもらう仕組みとした。加えて同社では製造ノウハウ・設備を活用して販売のみならず、ふとんのクリーニングや補修にも対応するが、こちらも消費者は自宅にいるだけでサービスを利用することができる。

ダイレクトセールスの利点は製品開発にも生かされている。高齢化などを背景に、近年はふとん軽量化のニーズが高く、そこで同社が発泡ビーズを内包した軽量敷きふとんを開発したところ、大変好評だったという。

実は、同社が身を置く寝具業界は拡大傾向が続いている。健康や快眠への関心の高まりを受けて、機能性を重視したマットレスなどへの需要が増加しているためだという。

同社では消費者向け販売のほか、量販店や通信販売業者向けの卸売り、ホテルや旅館など宿泊業者向けの専用寝具の販売やレンタルにも対応する。よって、広い意味では「インバウンド(訪日観光客)関連」の一種と言えそうだ。

会社側は上場による調達資金について「製造機械の修繕・購入、投資用不動産の購入に充てる予定」としている。

概 要
事業内容羽毛ふとん、羊毛敷きふとん、毛皮インテリア製品などの寝具・リビング用品の製造販売を行うグループ会社の管理・統括
本社神奈川県横浜市港北区新横浜3−8−12
代表者瀧口陽夫
設立2012年4月
上場前資本金1億円
発行済株式数(上場時)1,657万9,060株(上場時)
筆頭株主洋大(上場前 63.93%)
公募株式数1,016,000株
売出株式数642,000株(オーバアロットメント 165,800株)
初値757円(11.3%高)
公開価格680円(3/30)
ブックビル仮条件620〜680円(3/18)
ブックビル期間3月23日〜3月29日
引受証券東海東京(主幹事)、SMBC日興、SBI、SMBCフレンド、むさし、東洋、日本アジア

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/319,985百万円2,002百万円95.72円30円
2015/320,935百万円1,721百万円87.78円27.5円
2016/3(予想)22,020百万円1,528百万円69.92円30円

[本紙3月14日付2面]

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