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IPO2016年5月25日

☆新規上場紹介 ストライク(6196) 中堅・中小向けM&A仲介会社

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ストライク(6196)が6月21日、マザーズに新規上場する。

公認会計士および税理士が経営主体となったM&A(企業合併・買収)仲介業者。今年4月時点の従業員数は36人、平均年間給与は約1,640万円と少数精鋭。東京本社に加えて札幌、仙台、名古屋、大阪、高松、福岡に営業所を置き、全国の中堅・中小企業のM&Aに対応する。

M&A仲介において重要なのは譲渡案件の探索。そこで同社は1999年、潜在的なM&Aニーズを発掘するため、国内初となるインターネット上のマッチングサービス「M&A市場SMART(Strike M&A Rapid Trading system)」を開設している。

「M&A市場SMART」には譲渡・買収を希望する企業が匿名で情報を掲載。譲渡・買収に関心のある企業が、これら不特定多数の企業の中からスピーディーに候補先を探索する仕組みを実現した。加えて、昨年7月には業界動向を綴ったM&A専門の情報サイト「M&A online」を開設するなど、ニーズ発掘に余念がない。

1990年代以降、オーナー経営者の高齢化に伴う事業承継、あるいは、本業とのシナジーの薄いノンコア事業の処分などさまざまな理由から、中堅・中小企業を中心にM&Aへのニーズが増加傾向にある。同社については、2015年8月期の年間成約案件数が42組と、前年の26組から急増。結果、売上高は2.4倍増の14億2,300万円、経常利益は5.8倍増の5億4,500万円と、過去最高額をたたき出した。ちなみに16年8月は第2四半期時点で成約件数19組と、堅調持続が確認されている。

会社側は上場調達資金の大部分を、M&Aコンサルタントの増員と育成、セミナー開催やダイレクトメールの発送などの運転資金に充当するとしている。

概 要
事業内容M&A(株式譲渡・事業譲渡・合併などの組織再編・資本提携など)の仲介業務およびこれに付随する業務
本社東京都千代田区六番町3番地
代表者荒井邦彦
設立1997年7月11日
上場前資本金1億1,463万円
発行済株式数(上場時)2,938,000株(上場時)
筆頭株主荒井邦彦(上場前30.76%)
公募株式数166,000株
売出株式数61,500株(オーバーアロットメント 34,100株)
初値7,770円(2.3倍、22日)
公開価格3,440円(6/13)
ブックビル仮条件2,940円~3,440円(6/3)
ブックビル期間6月6日〜6月10日
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、岡三、丸三、極東、エース
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/8590百万円94百万円 32.08円6.4円
2015/81423百万円547百万円125.62円22.0円
2016/8(予想)1861百万円615百万円142.12円27.0円
 
[本紙5月26日付2面]

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